入場制限も! 想像を超える人気ぶりと子どもの笑顔

トーマスSLの人気ぶりについて、大井川鐵道株式会社・広報担当の山本豊福さんに、取材を行いました。

フォトギャラリー大井川鐵道「きかんしゃトーマス号」(2014年)
  • 新金谷駅の「きかんしゃトーマス号」(1)
  • 新金谷駅の「きかんしゃトーマス号」(2)
  • 新金谷駅の「きかんしゃトーマス号」(3)
  • 新金谷駅の「きかんしゃトーマス号」(4)
  • 新金谷駅の「きかんしゃトーマス号」(5)

「大井川鐵道にとっても、地域・沿線住民の方々にとっても、今までに経験がない盛況ぶりだったのではないでしょうか」

トーマスSLは、1便定員560名。1日1往復なので、1000名程度しか乗車できません。

(c) 2015 Gullane (Thomas) Limited.

乗り切れなかった観光客は、ヒロと並んで撮影ができる千頭駅に殺到。期間中、千頭駅の入場券は、前年の20倍以上も売れました。

(c) 2015 Gullane (Thomas) Limited.

千頭駅の入場者数は、多いときには、1日2000名ほど。これだけを聞くと大したことがないように感じますが、「トーマスSLが到着するころを目指して、一斉に千頭駅にいらっしゃるので、安全の確保のため、入場制限を掛けた日もありました」。

また、千頭駅で開催されていたトーマスフェアには、6万5000名が来場しています。

トーマスSLが運行されるまで、大井川鐵道の名物といえば、動態保存されている(実際に走行し、乗車もできる)黒い蒸気機関車でした。ファンの年齢層も、比較的高めで、子どもも小学生以上がメイン。

ところが、トーマスSLの運行が始まると、「お客様の層がガラリと変わりました。小学生未満のお子さん、ときにはお母さんに抱っこされた乳児まで、小さなお子さんが本当に多いんです。とにかく、小さな子どもさんたちが、喜んでくれている姿をみて、トーマスSLを誘致して本当に良かったな、やって良かったな、と思いました」

井川線(南アルプスあぷとライン)は絶対乗るべき!

そんな大井川鐵道の山本豊福さんが、おすすめしていたのが、千頭駅から乗車できる、井川線(南アルプスあぷとライン)です。

「実は、千頭駅の入場者数がこれほど増えたのに、井川線の乗車人員数は、ほぼ横ばいでした。これは私どもとしては、周知が足りなかったと思っています」

なぜなら、大井川鐵道井川線は、トーマスSLに勝るとも劣らない、大井川鐵道の最高の魅力の一つだからです。

井川線からの景色

実際、うちの子どもたち(6歳と3歳)も大好きで、実は「トーマスSLより楽しかった!」と言っていたくらい。山本豊福さんの「個人的には、いちばん好きなんです」というコメントにも、素直に納得できました。

トーマスSL目的に、千頭駅まで行ったら、絶対に乗るべき “アトラクション” です。

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※3ページ目で、井川線の特集をしています