品ぞろえ世界一!? 猫本専門店にゃんこ堂が選んだ、猫本ベスト10

猫本専門店にゃんこ堂店主兼、猫本コンシェルジュのアネカワユウコさんによる、猫本ベスト10の発表もありました。

『アーティストが愛した猫』
本来は取材や撮影がNGである場合でも、「飼い猫の撮影をさせてください!」とオファーすると、本人ばかりでなく室内まで撮影OKになることも多いとか。

『みさおとふくまる』
みさおお婆ちゃんと、生まれつき耳が聞こえない猫・ふくまるの写真集。(両眼の目の色が違うオッドアイの子は、何らかの障害を持つ可能性が高いと言われています) 言葉はないけれど、写真を見ているだけで絆の強さが伝わってくるようでジーンとします。

『猫ジャンプ』
新しい猫写真のジャンル。今、大人気なのです。人が猫を投げているように見えますが、長い猫じゃらしを使って、猫みずからに飛んでもらい撮影しているそう。

他にも漫画から図鑑まで、色々な本を紹介していただけました。にゃんこ堂は神楽坂に実在するお店なので、気になる方はぜひ行ってみてください。(姉川書店という本屋さんの中にあります)

あなたはどんな猫? 猫心理テストライブ

ニャングラムを会場の参加者全員で試し、それぞれのタイプごとに解説。ニャングラムとは、性格診断テストとして定評のあるエゴグラムを元にして、この展覧会のために考案されたもの。

筆者のにゃんグラムは…

「あなたはネコ耳タイプです。明るくほがらかで楽しいことが大好き。浮気性。」

……なんと。途中まで良いことが書いてあるのに耳が痛いです。他にも、「右片耳タイプ:人間関係に波風を立てない円満型」など、面白い分類分けがされていました。

今回のフェスは楽しむためのコンテンツだけではなく、地域ネコについての説明やTNR(ソトネコに避妊去勢手術をして元の場所にリリースする活動)、TNRをしたことがひと目でわかるさくら猫(リリース後、人間が見て判別がつくように片耳を桜の花びら形にカットすること)のことなど、社会的な問題点についての話もありました。参加したお客さんたちも、自分たちの地域にいるソトネコたちについて意見交換をする姿が見られました。

地域によってソトネコは捕獲機をしかけられ、センターですぐに処分されてしまうところもあります。耳カット済であればそうした事態を避けられるので、個人的にもこの習慣が広がることを願っています。

ずっと前から猫フェスを開くのが夢だったという、主催チームの面々。もう既に次回もまた開催することを心に決めたとのアナウンスのあと、フェスはお開きになりました。

猫をテーマとしたイベントは数あれど、実際に猫が出演し、猫がお客さんとしてやってくるイベントはなかなかありません。猫たちがいる空間の中で、猫コンテンツを楽しめる猫好きにはたまらないフェスでした。

2015.06.12 小松田久美

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