「続きまして、デフスターレコーズの代表代理、Mr.デフスターに登場してもらいましょう!」という司会の言葉とともに、SPを従えてMr.デフスターの登場だ。とてつもなく胡散臭…いや、しっかりとSPに護身され、手を振りながら花道を歩くMr.デフスター。BGMはトップガンのテーマソング。スクリーンにはビジネス中のMr.デフスターの姿、気合いで炎を消すMr.デフスターの姿が映し出される。その前を買い物中の家族連れが通るシュールさ容赦ねえ。いや、しかしここは冷静になったらいけない。冷静になったら負けだ。さっそくMr.デフスターのご挨拶に入る。メンバーみんな、しっかりと話に耳を傾けている。しかしガチ英語すぎて自分には「センキュー!」しか聞き取れないよ!背後のイケメン通訳さんによると、Mr.デフスターの貴重な発言は以下の通り。

「まず、ここにいるすべてのひとに感謝したい気持ちでいっぱいだ。私立恵比寿中学のメンバーとは初めて会ったけど、彼女たちからは素晴らしいエナジーを感じる。【仮】という言葉はこれからの楽しい未来を連想させる重要なものだと思ってほしい。お互いにがんばろう、センキュー!」

そしてついに仮契約の調印式へ。司会者に「ひとりひとり英語でサインして下さい!」と言われ戸惑うエビ中ちゃんたちかわええ。ひとりひとりが丁寧に、時間をかけて、契約書にサインを行う。書き終えて、深々とお辞儀をする真山さんがとても印象的だった。彼女は初期メンで、さまざまな場面でエビ中の窮地を救ってきたはず。マイクの数が足りず、安本さんと宮﨑れいながマイクなしでライブを行うことになった際、「私たちは全員でエビ中です!全員で歌いたいです!」と校長にかけあい、エビ中マイクリレーの歴史を作ったのは彼女だという。「ハイテンションガール!」と自称してるけど、ハイテンションだけじゃなくって、本っ当に真面目で、本っ当にたくさんエビ中のことを考えてる女の子。真山さんのお辞儀に込められたたくさんの想いを思わずにはいられない。ひとりが書き終えると拍手するお客さんたち。あの歓声も、そんなエビ中メンバーへの、たまらない思いが溢れた証にも思えてくる。

最後のひなたが書き終わると、すかさず「POP STAR」がかかり始める。たった今、私立恵比寿中学が仮契約で所属することになった、デフスターレコーズのレーベルメイトであり大先輩、平井堅の名曲だ。流れる「POP STAR」に対してもウリャオイ入れてくる様はまるで、「エビ中をなにとぞよろしくお願いします!!!」というヲタなりのMr.デフスターへの懇願であり魂の叫びのような気がしてなんだか胸熱…と思いきや、ひなたが契約書を高く掲げてみせるとあっという間にみんなカメコになる姿にひっくり返った(だーけどもわたーくしーエビはー苦手なのでーす、のあとのポーズ)。

いよいよエビ中、メジャーデビュー後の第一声だ。「それでは、デフスターとの仮契約を結ばれた私立恵比寿中学を代表してお話を伺いたいのですが…皆さんは、リーダーがいらっしゃらないのですよねぇ…?」と司会者が言うと、無言でコクコクと頷くエビ中メンバー。おもむろに「はいっ!」と手をあげる真山さん。「提案なんですけど、わたしたちでジャンケンをして、負けたひとがやるっていうのはどうですかねぇ?」と発言。いや、そこは「勝ったひと」じゃね…?とか思っていると、間髪入れず瑞季ちゃんが「ジャンケンがいいと思う」と言い、司会者が「ファンの皆さまよろしいでしょうか!」と進行をうながす。

今日の晴れの舞台で、メジャーデビュー後初の代表挨拶が、まさか罰ゲームになろうとは誰が想像したか。しかしキャーキャー言いながらジャンケン大会に突入しているエビ中ちゃんたちがくっっっそかわいい。ぁぃぁぃとりななんは左ききなのね!天才型か!てか声援がめっちゃ飛び交ってたけど「ひなた負けてーーー!」ってなんかむずかしいことになってる(笑)。最終的には2回戦目で瑞季ちゃんが負け。このとき勝ったなっちゃんとひなたの狂喜乱舞に対する瑞季ちゃんの落胆具合のコントラストすごかった。君ら正直すぎるぜ。