バイきんぐの独特の言葉選びは小峠の趣味が生きている!?
――今度の単独ライブ「クィーン」はどんな内容になりそうですか?
小峠:4、5分のネタを10本近くやって、幕間にVTRを挟むという今までと同じスタイルです。
――以前はふたりでキャンプに行くというVTRもありましたが、ツイッターを見ると西村さんは本当にキャンプがお好きなようで。
西村:すっかりハマっちゃいまして。キャンプ仲間はヒロシさんです(笑)。
――ところで、バイきんぐさんのネタの台本は小峠さんが書いてるそうですが、言葉選びが独特ですよね。「猟奇的なモチベーション」とか、「神がかり的にポジティブ」とか、その名詞にその形容詞!?みたいな。それは意識的にそうしてるんですか。
小峠:そうです。他人が使わない言葉やフレーズを使うようにしています。あとは、できる限り、今、流行ってる言葉や商品名は入れないようにしてますね。確か星新一さん(SF作家)がそうしていました。
――時代感が出ないようにすると、いつでも楽しめる「作品」になりますもんね。ほかに小峠さんの台本に影響しているものは何ですか?
小峠:言葉は小説や映画からですね。あとネタのテンポのもとは音楽で、僕の趣味の全部が反映されてる感じですね。
――なるほど。音楽はパンク好きを公言してらっしゃいますが、小説とか映画だとどんなものが好きですか?
小峠:小説は何でも幅広く読んでます。最近はピースの又吉くんの『火花』を読みました。映画はこの間見た『セッション』が良かったですね。
――西村さんはいかがですか?
西村:映画は爆破シーンがあるものが好きですね(笑)。今は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が楽しみです。あと本は歴史ものが好きで、司馬遼太郎の作品を読んでます。あんまりそういう感じ出てないですけどね(笑)。
――ちょっと意外でした。音楽はどうですか?
西村:50年代のオールディーズですね。時々、生バンドの入るライブハウスに行くこともありますよ。
――おふたりの好みは真逆ですね(笑)。ところで、さきほど「ネタは4、5分のものを」とおっしゃってましたが、長いコントは作らないんですか?
小峠:作らないですね。テレビを意識して、4、5分にまとめてます。
西村:僕としても助かります。長いと覚えられないですから(笑)。