メリーを演じて変わったこと
オリジナルキャストとして出演することの意味はどのように感じていますか?
『メリー・ポピンズ』のオリジナルキャストと紹介されるたびに、それが自分だなんて信じられないと思うの。
私はフロリダ州ガルフ・ブリーズ出身の南部の女の子で、そんな機会があるなんて想像もしていなかった。
若くして夢を叶えることができたけれど、いまだにそれが自分だと信じられないのよ。
オリジナルキャストになれたことも、ミュージカル史の一部になれたことも本当にうれしい。
しかもそれが、“なにもかもパーフェクト”なイギリス人のスーパーベビーシッター役だなんてね。最高だわ。
傘を持ってフライングをして客席を横断した時の気分は?
フライングで客席を横断なんて、みんなができることじゃないわよね。
お客さんの顔が見えて、最高の気分だった。
ブロードウェイの舞台からはお客さんはよく見えない。強い照明が当たっているから、客席は暗く見えるの。頭が少し見えるくらい。
だから、客席の上を飛ぶのは最高に楽しい体験だった。お客さんの顔が見えるのがたまらなかった。
どの回でも同じことが起きたわ。
お客さんが“メリーは私のほうに向かってきてるの!? ”“これって夢なの? ”って感じで、私が実際に頭上にくるまで疑いに満ちた顔をしてるの。
そのあと、状況を理解し、そのマジカルな瞬間に心を震わせる。
メリーの世界観の中に完全にのめり込んでしまうのよ。
2階席のお客さんも、飛んできたメリーを目の前で見ることができるのよ。
私にとっても、みんなの顔を間近に見られるマジカルな時間だったわ。
時には“私、あなたと同郷なのよ! ”と看板を掲げる人がいたりして、“ごめん、私、今はメリーなの”と思ったり。
面白いのよ。声をかけてきたり、メッセージを掲げたり。
とにかく、めったにできない最高の経験だったわね。
メリー・ポピンズ役をやったことで、ご自身にどのような影響がありましたか?
人生のあらゆる面に影響があったわ。個人的に影響を受けた。
あまりに役が強く刻み込まれているので、たとえばスタバで並んでいる時にメリーのポーズで立っちゃったりするのよ。
“いやになっちゃう、この足”って思うわ。
まだメリーは私の中にいる。発言とか行動にも、メリーっぽさを感じる時がある。
メリーとひとつになっている時間が長かったので、いつも姿を現してくるような気がする。
お母さんになったんだけど、時々、娘にメリーみたいな調子でお説教をしてしまう。
“今の、すごいメリーっぽい”って思うのよ。“メリーなんだから怒らせないでよ”なんてね。
メリーは私の人生の大きな部分になってる。
娘はまだ2歳半で、映画を見るにはまだ早いけど、“ママはこの人を演じたのよ”って言える日を楽しみにしてる。
メリーが教えてくれることはすべて、いい人になるための訓練なのよ。
私もメリーみたいに娘を育てたい。娘がいい人に育つように、優しく、時に受け流し、一方的な判断をしないようにしたい。
メリー・ポピンズの教えは、毎日の生活の中でものすごく大事なことばかり。
私はメリーほどマジカルではないけれど、やってみるわ。
アシュリー・ブラウンさんは最も好きだという歌「Feed the birds ~2ペンスを鳩に~」を「ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ」で歌います。
他にもメリー・ポピンズ・メドレーや「Part of Your World」(『リトルマーメイド』)、「A Change in Me」(『美女と野獣』)などディズニーミュージカルの名曲を歌い上げます。
ディズニー・ブロードウェイ・ヒッツ
公演日程:2019年1月31日(木)18:00開場 19:00開演
2月1日(金) 18:00開場 19:00開演
会場:パシフィコ横浜 国立大ホール
チケット料金: VIP席¥16,000(お土産付き、前方席保証) S席¥11,000 A席¥8,640 学生席¥5,500(全席指定・税込)
※一部チケットは完売しています
メリー・ポピンズ リターンズ
2019年2月1日(金)全国公開