4年目の挑戦となる『スーパーラグビー』へ、覚悟が見える始動となった。ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズのプレシーズン合宿初日となった1月14日・市原スポレクパークでは、いきなり午前・午後の2部練習が敢行された。トニー・ブラウンヘッドコーチは、初日からのハードトレーニングの理由を「他のチームは5週間前から準備をしている。だから選手たちに“やるしかないんだ”という意識を植え付けたかった」と明かした。
市原合宿に参加したメンバーは、まだ日本代表資格を持たない選手や外国人選手、日本代表やトップリーグでプレー時間が少なかった日本代表候補で構成されることもあり、指揮官はキャプテンにPRクレイグ・ミラーとCTBマイケル・リトルを指名。
大役を担うミラーが「マイケル・リトルとともに、今季キャプテンとしてチームを率いていくことになり、とても楽しみ。昨年は世界でも最もタフなコンペティションでサンウルブスの一員としてプレーしたことで、本当に素晴らしい機会をもらった。サンウルブスはいいチームカルチャーを築くことができた。今年はそのカルチャーを次のレベルまで上げていきたい」と意気込みを語れば、リトルも「今年はワールドカップイヤーで、日本代表でも活躍するサンウルブスに参加する選手たちは、チームにいい影響を与えてくれている。その選手たちのためにも、スーパーラグビーで勝ちにいき、いいパファーマンスを発揮できる文化を、作っていきたい。毎週の試合で、ファンが見ていて楽しくなるようなサンウルブススタイルを披露できるよう、チームを率いていきたい」とキッパリ。
サンウルブズの始動は例年よりも早くなったが、ニュージーランド・オーストラリア・南アフリカの各クラブに比べてまだ準備期間のビハインドがあるのは確か。アウェイでは長時間の移動を強いられる。さらに他チームに見られないほどの多国籍軍にもなっている。またターゲットである9月の『ラグビーワールドカップ2019』を睨み、ベストメンバーを組めないこともある。
それでも狼軍団は前を向く。2016年1勝、2017年2勝、2018年3勝と着実に成長してきたサンウルブズは勝負の今季、一気にプレーオフ進出を狙う。
『SR2019』国内開幕戦は2月23日(土)・秩父宮ラグビー場でのワラターズ戦。国内第2戦は3月16日(土)・レッズ戦。この2試合のチケットは本日1月28日(月)より一般発売。今季は国内開催全6試合のチケットにAIを用いたダイナミックプライシング(価格変動制)が導入される。