6. マリーは映画の主人公ではない
「ザ・ムーン」のフロートには、先ほどの「ブルーフェアリー」で紹介した映画『ピノキオ』に登場する、主人公ピノキオ、ゼペット、ジミニー・クリケットが乗っています。
ジミニー・クリケットは、旅人のコオロギとして作品の中に登場します。
悪い方向に進んでしまうピノキオを、正しい方向に導こうとする姿が印象的ですね。
「ザ・ムーン」のフロートには、このほかにもプルートとマリーが乗っています。
プルートのスクリーンデビューは、実は諸説あるのですが、公式設定は1930年9月5日に公開された『ミッキーの陽気な囚人』となっています。
当時は名前のない警察犬だったのですが、1931年公開の『ミッキーの猟銃』で初めて「プルート」という名前が付けられました。
ちなみに、「プルート」という名前は、1930年に発見された「冥王星(Pluto)」からきています。
発見したクライド・トンボーがアメリカの天文学者だったことから、この名前が付けられたのでしょう。
マリーは1970年公開の映画『おしゃれキャット』に登場します。
今では多くの人に愛されるキャラクターですが、実は映画では彼女が主役ではありません。
映画ではマリーの母猫であるダッチェスが主人公になっています。
7. ハワイとラテンアメリカの「ザ・サン」
最後の「ザ・サン」のフロートには、2002年公開の映画『リロ・アンド・スティッチ』に登場する、リロとスティッチが乗っています。
ハワイ・カウアイ島に住む少女のリロは、姉のナニと二人暮らし。
友人がいないリロのために、ナニは犬を飼うことにします。
しかし、リロが選んだのは犬ではなく、エイリアンの試作品「スティッチ」だったから、さあ大変…というお話。
今ではスティッチは人気キャラクターになりましたね。
この「ザ・サン」のフロートには、もう2人キャラクターが乗っています。それはホセとパンチート。
緑色の羽毛をしているのがホセ、茶色の羽毛をしているのがパンチートです。
ホセの正式な名前は「ホセ・キャリオカ」パンチートの正式な名前は「パンチート・ロメロ・ミゲル・フニペロ・フランシスコ・クインテロ・ゴンザレス」という、なんとも長い名前。
2人はともに1945年公開の映画『三人の騎士』に登場します。
この作品でドナルドダックと共演していることから、ホセとパンチート、そしてドナルドの3人で出演することも多いです。
ちなみに、パンチートは『三人の騎士』がスクリーンデビューですが、ホセはそれよりも前に、1943年に公開された映画『ラテン・アメリカの旅』がスクリーンデビューです。
ちなみに、この作品でもドナルドダックと共演しています。