漫才コンビ矢野・兵動の兵動大樹と落語家の桂吉弥がダブル主演を務めるコメディ『はい!丸尾不動産です!~本日、家をシェアします~』が、6月29日(土)より大阪・ABCホールにて上演される。

ラジオやテレビなどでも活躍し、関西を代表する“話芸の達人”として知られる兵動と吉弥が本気で挑むワン・シチュエーション・コメディ。『ハゲタカ』や『任侠ヘルパー』など、数々のヒットドラマを手がけた古家和尚による脚本、舞台『それいゆ』などを手がけた関西テレビの木村淳による演出で、兵動扮する不動産屋と、吉弥扮する元エリート銀行員の顧客が“おしゃべりの応酬”を繰り広げる。

本公演は、兵動の「もっと演じる力をつけて、芸に説得力を持たせたい」という思いから企画がスタート。「若い頃はいかに面白いことを考えて喋るかを重視していましたが、年齢を重ねるにつれて、“芸”というものを考えるようになった。“芸で魅せる”には、説得力を持たせないといけない。それには演技力が必要やなと、お芝居とか落語にも興味を持つようになったんです。僕は趣味がなくて、仕事に没頭してしまうタイプなので、いろんな情報をインプットできないんですよね。アウトプットばかりしているから、いつもと違うところに身を置いてインプットしていく。そして自分の本芸にアウトプットできればと思います」。

取材当日まで“ほぼ初めまして”のふたりであったが、互いに「喋っていて間が合う」と語る。吉弥は「兵動さんが出演されているテレビを観たりラジオを聴いていて、ずっと近付きたいなって思っていたので、今回がっつりご一緒させていただけるのがすごく楽しみです。なかなかコメディの舞台を漫才師と落語家でやることってないですよね。でももっとやるべきやと思うんですよ。その先駆けとしてやったるぞ!という思いがあります。絶対面白くするので、楽しみに来ていただきたいですね」と力を込め、兵動も「万全の態勢でお待ちしております!きっちゃんとふたりで本気で笑わせにいきますので、ぜひ笑いに来てください!」と意気込みを見せる。

関西を代表するおしゃべりの達人が、おしゃべりの応酬で楽しませてくれる舞台『はい!丸尾不動産です。~本日、家をシェアします~』は、6月29日(土)から7月1日(月)、大阪・ABCホールにて上演。チケットの一般発売は3月30日(土)開始。

取材・文:黒石悦子