(左から)富田靖子、長谷川博己、二階堂ふみ、工藤夕貴、荒井晴彦監督
映画『この国の空』の完成披露試写会が16日、東京都内で行われ、出演者の二階堂ふみ、長谷川博己、工藤夕貴、富田靖子、荒井晴彦監督が登壇した。
この映画は、脚本家の荒井氏が18年ぶりに監督に挑んだ渾身の一作。芥川賞作家・高井有一氏による同名小説を原作に、戦時下を生きる男女の許されない恋を描く。
妻子ある男・市毛(長谷川)との恋に突き進む里子役で主演した二階堂は、「戦後70年という節目のこの映画を皆さんにお披露目できること、胸に迫るものがあります」とあいさつ。映画『地獄でなぜ悪い』以来、3年ぶり2度目の共演となる長谷川については「(当時)一緒に映画祭に行ったし、ご飯も何度か一緒した仲の良いお兄ちゃん」と印象を明かしつつ、「現場では映画の設定もあるので心の距離は取るようにしていました。出来上がりを見て、あらためて長谷川さんとご一緒できてよかった、いっぱい引き出してもらえたと思う」と感謝の言葉を口にした。
一方の長谷川も、二階堂の印象を問われると「前回よりすっかり大人っぽくなったというか、成長の過程を見られた喜びがあって不思議な感じ」と笑顔。「初めて共演した時も、すごい女優だと思った。10代でこんなことができるなんて、自分の10代とは全然違うと落ち込んだこともあった」と苦笑いで振り返っていた。
映画は8月8日からテアトル新宿、丸の内TOEI、シネ・リーブル池袋ほか、全国ロードショー。
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