スギちゃん （サン・ミュージックプロダクション）
‘73年生まれ、愛媛県出身。’95年よりコンビとして名古屋で芸人活動を開始し、解散後の’98年に「メカドッグ」を結成し上京。『爆笑オンエアバトル』など数々のバラエティ番組に出演するも、'08年に解散。以降はピン芸人となる。小型船舶２級、温泉ソムリエ、キャンプインストラクターの資格を持つ。
■過去３年の戦績：2009年…２回戦
2010年…２回戦
2011年…３回戦
「だぜぇ」「だろぉ」の口調があまりにも印象的な“ワイルド漫談”で、どこまでも陽性のワールドを作り出して見せるピン芸人。18年という長い芸歴を経てるからこその、にじみでる人間力がなんとも魅力的だが、本人はそのあたりに無自覚っぽいのもワイルドだったり。つまりは天然にして自然。インタビューでも突如プライベートを赤裸々に語りだすなど、たいへんワイルド。芸歴を感じさせないトークを味わってほしい。
――決勝進出が決まったときの心境は？
スギちゃん：うれしかったぜぇ。思わずちょっと泣いちゃったぜぇ。
――ワイルドスギちゃんでも、さすがに。
スギちゃん：というのも、事務所でマネージャーと一緒にいて知らせを聞いたんだけど、マネージャーが涙ぐんでるのを見て、思わずもらい泣きしちゃったぜぇ。でもよく考えると、スギちゃんが今の事務所に来てまだ一年くらいだから、本当はそんなに思い出はないはずだぜぇ。なんで泣いたのかよくわからないぜぇ。でもつられちゃったぜぇ。
――（笑）。事務所の先輩には報告されたんですか？
スギちゃん：カンニング竹山さんには電話したぜぇ。そしたら竹山さん「R-1ってなんだ？」って、そこからはじまったぜぇ（笑）。でも説明したら「ああ、そうか」って喜んでくれたぜぇ。だけど、なんか時間差で喜ばれたから複雑な感じだったぜぇ。
――ご両親には？
スギちゃん：もちろん報告したぜぇ。そしたらお母さんとしゃべってて、なんだか芸人になって18年間のことを思い出したぜぇ。それでスギちゃん自身は苦労した意識がないんだけど、18年って長かったなあと思ったら、お母さんは大変だったろうなと思って…スギちゃん、また泣いちゃったぜぇ（笑）。泣きまくってるぜぇ。
――すてきにワイルドですね。
スギちゃん：ワイルドだろぉ？
――決勝でやることになる２本のネタはもう準備万端ですか？
スギちゃん：予選で２本交互にやってきたんだけど、それをやろうと思ってるぜぇ。でも、それが丸々Youtubeに上がってしまってるから、ほんと削除してほしいぜぇ。あれはもう、全部バレちゃうぜぇ。みんなに見られてしまったら…困っちゃうぜぇ。どうかひとつ、削除をお願いするぜぇ。削除できなくても、見ないでほしいぜぇ。というか、見たとしても「あ、また同じのやってる」とか思わないでほしいぜぇ。
――なんかスギちゃんは、ちょいちょいワイルドではないようにも思うのですが（笑）。
スギちゃん：そんなことないぜぇ！ こないだも決勝の会見で、タキシードを着てたから「スギちゃん、全然ワイルドじゃないぜぇ」って言われたんだけど、実はあのとき靴の中に小石入れて歩いてたんだぜぇ。ワイルドなとこ、出してたんだぜぇ。
――失礼しました（笑）。で、そのときに決まった組み合わせについてはいかがですか？
スギちゃん：準決勝では、同じブロックにる３人とも大阪会場だったんだけど、尋常じゃないウケ方をしてたからエライところにきたなと思っちゃったぜぇ。でも、３人とも大阪色が強いことを考えると、スギちゃんが覆せるチャンスもあるのかなと思うぜぇ。って意外と冷静に分析しちゃったぜぇ（笑）。
――もし優勝した場合、500万円どうしますか？
スギちゃん：実家の両親に全額送ってあげるぜぇ。
――おお！
スギちゃん：それですぐ送り返してもらうぜぇ。そしたらすぐ貯金するぜぇ。
――それネタじゃないですか（笑）。いいんですか、自分でバラしちゃって。
スギちゃん：なんだか加減がわからないぜぇ（笑）。わかったぜぇ！ それと優勝したら、この前、後輩の元カノに告白して振られたんだけど、もう一回告白するぜぇ。
――そこでさらにフラレたらどうするんですか？
スギちゃん：そのときは…あきらめるぜぇ。でもあれだぜぇ。昨年の10月に同棲していた彼女が出て行ったんだけど、それからいろいろいい方に転がってる感じがあるぜぇ。
――そうなんですか!?
スギちゃん：一緒に住んでたときは、全然掃除しないからイライラしてたんだけど、そのイライラがなくなったおかげで、お笑いに専念できてる感じがあるぜぇ。
――ざっくばらんな告白、さすがのワイルドですが（笑）、最後にライバルは誰ですか？
スギちゃん：誰というのではなく、スギちゃんのライバルは大きく、メジャーリーガーだぜぇ。ワイルドだろぉ？
【特別編】
COWCOWよしインタビュー「今年のR-1ぐらんぷりはこうなる！」
’08～’11年と４年連続で決勝進出を果たした、R-1ぐらんぷり決勝の常連といえばこの人、COWCOWよし。今年は惜しくも準決勝で敗退したが、R-1の戦い方をもっともよく知る芸人として、彼に今年の展望について語ってもらいました。
「まず僕が今年、決勝に行けなかったことに関しては、納得してるようなとこがあるんです。やりながら『これではちょっと足りんな』と例年より手ごたえを感じてなかったのもあって、結果を聞いたときも『まぁそうやろな』と。ちょっと準備するのが遅かったのも要因ではあるんでしょうけどね。でも、相方のは準決勝で見てて『これで行けないとしたらおかしいだろう』とは思ったので、行けてよかったですよね。
決勝のゆくえ…今年から４分から３分へと変わったネタ時間が明暗を分けるんだろうなとは思います。当日の流れや出来にも左右されるでしょうし、その中で、いかに凝縮して笑いを詰め込めるのかが大きいでしょうね。そういう意味で、普通に行けば勝ち上がるんじゃないかと僕が思ってるのが、うちの相方の多田、キャプテン渡辺、ヒューマン中村です。そこから先はもう、完全に流れ次第やと思いますね。でも最終決戦の３人が決まった時点で、誰が優勝するというのはなんとくわかりそうな気もします。
ちなみに僕は決勝当日、自宅に併設しているギャラリー『HIBOU HIBOU』でライブをやることにしました。ここ数年は毎年お台場に行ってたので、なにもせずに過ごすのもイヤやなと思いまして。
最初は、準決勝で惜しかった人を集めてライブをしようかなと思ったのがきっかけなんですが、ツイッターでも募集したら、僕が会ったこともない芸人からオファーがあったり（笑）。もちろんライブ後には、パブリックビューイング的にみんなで観戦しようと思うので、面白い催しになると思います。とにかく、みんなでR-1を楽しみましょう！」
★『R-1ぐらんぷり2012～勝手にサバイバルチャレンジ！1位になっても決勝にはでれません～』
【日時】3月20日（火）開場17:45 開演18:00 終演19:00
【会場】下北沢ギャラリーHIBOU HIBOU（東京都世田谷区北沢2-7-2）
【料金】整理番号付き自由席 前売1300円／当日1800円
【出演】ＣＯＷＣＯＷよし／井上マー／Ｂコースタケト／ネゴシックス／しあつ野郎／ピクニック／シューレスジョー／アナログタロウ
※終演後、COWCOW多田をみんなで応援しよう会あり！
■チケットぴあ
0570-02-9999
【Pコード】419-744
決勝進出者
日程 3/20（火・祝）19:00～20:54(関西テレビ・フジテレビ系列全国ネット生放送)
出演者［Aブロック］
友近 (よしもとクリエイティブ･エージェンシー 東京)/野性爆弾 川島 (よしもとクリエイティブ･エージェンシー 東京) /AMEMIYA (SMA) /COWCOW 多田 (よしもとクリエイティブ･エージェンシー 東京)
出演者［Bブロック］
サイクロンZ (太田プロダクション) /いなだなおき (アインシュタイン)(よしもとクリエイティブ･エージェンシー 大阪) /徳井義実(チュートリアル)(よしもとクリエイティブ･エージェンシー 東京) /キャプテン渡辺 (SMA)
出演者［Cブロック］
千鳥 大悟 (よしもとクリエイティブ･エージェンシー 大阪) /ヤナギブソン(ザ・プラン９) (よしもとクリエイティブ･エージェンシー 大阪) /ヒューマン中村 (よしもとクリエイティブ･エージェンシー 大阪) /スギちゃん (サンミュージックプロダクション)
