SHIN

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続いてはSHIN。2年前からゴールデンボンバーの事務所であるユークリッドエージェンシーに所属、つまりは鬼龍院の「後輩」だ。「先輩がiPodでまわるのだから」とこのツアーに全箇所CD-Rとアコースティックギターを携えて参加となった。「クズ野郎」から遠い存在のように思えるSHINだが、どんなステージを見せてくれるのか。

『GLAMOROUS SKY』のカバーに続いて「僕がボンバーさんの中で、ひょっとしたら一番好きな曲かもしれない」と、『僕クエスト』をアコースティックギターの弾き語りで披露し、会場は大きな拍手に包まれる。

「この梅田QUATTROは、(SHINが過去に所属していたバンドである)ViViDの最後の大阪公演だった場所。まだいつかここに一人でも立てたらなという気持ちを込めて」と、力強くギターをかき鳴らし、決意表明のような『this is our way』へ。続いてステージが青い光に包まれると、情熱と優しさに満ちた『WEAKEND』を届けた。バンドを経てソロになった現在を象徴するような2曲が続き、万感の想いのこもった表情を浮かべるSHIN。

ラストはL’Arc~en~Cielの『LINK』のカバーで会場を盛り上げ、「クズ野郎ツアー楽しかったです! また会いましょう!」という言葉を残し、ステージをあとにした。

SHIN

遺伝子組換こども会

遺伝子組換こども会・ノビタ(Vo)、裏(B)

1日復活となる遺伝子組換こども会。白塗りで「デ・ジ・キャラット」のでじこ帽をかぶったノビ太(Vo)、ロリータファッションの裏(B)、紙袋をかぶったティッシュ(Dr)という編成で、寸劇の間に楽曲を演奏するバンドである。2010年に活動休止しているものの、鬼龍院の自伝やブログでその名前を見たことがあるファンも多いのでは。

毎回台本が異なるという彼らのステージだが、今回はどこかで聞いたようなBGMの流れる中、「冴えない少年のために、未来から来た紙袋型ロボット」的な、やっぱりどこかで聞いたような設定の寸劇からスタート。その最中に、「ミ◯キー◯◯ス」から電話がかかってくるという流れに。テキストで書いていると本当に意味不明かもしれないが、これが遺伝子組換こども会のライブなので仕方がない。

そして彼らが登場し10分を過ぎた頃、ようやく1曲目『魔法少女vsメカ先生』へ。これが遺伝子組換こども会のライブなので……。せつないポップな曲に観客は身体を揺らし、続いて、ライブの定番という『こども会体操』では、マ◯ドナ◯ドやスー◯ーマ◯オなど、様々なキャラクターの動きで会場を盛り上げていく。

再び「未来から来た紙袋型ロボット」の寸劇をはさみ、ラストは『宇宙人が攻めてきた』で締めくくられ、東京でも再びライブを行うことが告知されると、観客からは大きな歓声がわいた。せつない楽曲と、様々な事情で伏せ字にせざるを得ないアナーキーなパフォーマンスのギャップが楽しい時間だった。

遺伝子組換こども会