みなさんは「ライブ遠征」の経験はありますか?
新幹線や飛行機、はたまた節約して夜行バスを使って、ライブや観劇、握手会などの「推しの現場」のために、さまざまな地方に行くのは楽しいですよね。
そんな人たちの話をじっくり聞いてみたくて、今回は地方から東京に遠征しにきたファンの方をお迎えする「喫茶店」を開いてみました。(まぁ、文化祭の模擬店以下のレベルですが……)
忙しくも楽しい、遠征についてのトーク、お付き合いくださいませ。
岡山県から来たYさん(10代)の場合
Yさんは岡山県から来た10代の専門学校生。好きなバンドはBlu-BiLLioN、DaizyStripper、Royzとのこと。
今日は新宿でBlu-BiLLioNのインストアイベント(撮影会)に参加した後に、DaizyStripperのワンマンライブへ。翌日はBlu-BiLLioNの8周年ワンマンライブを観に行くそうです。
バンドのトートにはすぐ使うものを入れて、ライブでは小さなハンドバッグに貴重品を入れて参戦。
キャリーはロッカー(大)に入るものを選んでいるとのこと。
今回の遠征スケジュール
・金曜日
20時:倉敷駅から夜行バス出発
・土曜日
7時:東京・新宿に到着
8時〜10時:電源のある喫茶店に入り、ファンレターを書いたりして時間を潰す。
10時〜12時:デパートや駅ビルの開店時間になったら、買い物をしたり、インストアイベントに一緒に参加する友達と合流。
12時〜16時:新宿にあるV系専門店で行われるインストアイベントの(三部制)の一部と二部に参加
16時〜21時:新宿にあるライブハウスで行われるライブに参加
22時〜:ホテル到着・明日の準備などをして就寝
・日曜日
〜朝10時:起床〜身支度〜チェックアウト
10時〜16時:買い物やランチ、移動など
16時〜20時:渋谷にあるライブハウスでライブ
20時〜22時:開場近くで友人と食事、バスタ新宿へ移動
22時〜:新宿から夜行バスに乗る
・月曜日
7時:岡山・倉敷駅着。そのまま学校へ(荷物は学校の寮に住んでいる友達の部屋に預ける)
高校時代は部活動に注力していたため、ライブへはあまり行けなかったというYさん。
「その分今は行けるだけ行っているという感じですね。Blu-BiLLioNというバンドは、自分たちは2番でいい、学業や仕事、ファン自身の生活を一番に優先してほしいっていうんです。そういう、日常を応援してくれるところが好きなんですけど(笑)」
遠征の頻度は月にもよるけれど、ツアーはできれば行ける箇所は参加したいと考えているので、週末は毎週遠征という場合もあるそう。今回の遠征予定を聞くと、土日にライブ参加して、夜行バスで岡山に帰ったと思えば、休まずに学校へ行くというハードなスケジュールでした。
「専門学校の友達が寮に住んでいるから、その子に朝シャワーを借りて、キャリーバッグなどの荷物も置かせてもらうつもりです。女子の多い学校なので、バンギャル は少ないけど、ジャニーズやK-POPのファンはいるから、遠征に理解がある友達も多いんです」
学校だったり、バイトだったりと、周りの協力が必要だったりしますよね。ちなみにお土産が必要になるから、バイト先の人には遠征の話はしていないそうです。
「夜行バスは3列の方が楽だけど、節約して4列シートで頑張ってます。実はバスの予約が苦手で、今回も行きのバスを間違ってしまっていて、後から慌てて取り直したから、ちょっと普段より高くついちゃいました(苦笑)。行きが8000円くらいで、帰りが6200円くらいです。ホテルは8000円くらい。今回は一人での遠征なので、あんまり安すぎるホテルでも不安だなと思って」
最近は都内のホテルもどこも値段が上がっていて、ホテル探しも一苦労。女性が泊まれるカプセルホテルも増えていますが、ビジネスホテルとあまり値段が変わらないことも。値段の安いドミトリータイプだと周りの音が気になって、あまり眠れないこともありますし、節約と快適さ、どちらを優先させるかは永遠の課題ですね。
ちなみにYさんはホテル予約サイトは「じゃらん」を使うことが多いとのこと。
また、9月末の台風24号が日本列島を直撃し、延期や中止を発表するイベントが続出しました。Yさんも遠征して当日現地まで行ったのに、直前でライブが中止になってしまったそう。
「前日まではやると言っていたのですが、電車も休止する発表があったので、直前で延期になりました。メンバーも挨拶に出て来てくれて、謝ってくれたのですが、仕方ないし、安全第一ですし。夜行バスも休止になってしまったので、その日はホテルに泊まって翌日の新幹線で帰りました」
天候ばかりはどうしようもないないですものね……。
最後に、Yさんの遠征で欠かせないアイテムは「サボリーノの朝用マスク」。
「これは洗顔成分も入っているので、水場がなくてもこれがあればメイクを始めることができます。これは必ず持って行きますね」