撮影/小嶋文子

THE RAMPAGEの川村壱馬、RIKU、吉野北人がトリプル主演を務める映画『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』が12月1日より公開となる。

横浜の街を舞台に、川村、RIKU、吉野がそれぞれ演じる“デートセラピスト”の刹那(せつな)、イチヤ、刻(とき)と、その“一夜限りの恋人”となる女性との3つの物語を一つの映画作品として描く。

完全オリジナルのストーリーで、刹那、イチヤ、刻のキャラクター作りには、中川龍太郎監督が川村、RIKU、吉野と直接会って感じたことも反映されているという。それだけに、どこか演じた本人ともつながっているような、それでいて意外な一面を見ているような、不思議な感覚を覚えるキャラクターが観る者に癒しを届けてくれる。

そんな役柄を演じる中で感じたことや、メンバー同士だからこそわかるお互いの一面、癒しを与えるキャラクターを演じた3人が癒されることなど、たっぷりと語ってもらった。

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すごくうれしかったんですけど、同時に同じくらい不安もありました

撮影/小嶋文子

――出演が決まったときの印象を教えてください。

川村:2、3年前ぐらいから話は出ていて、3人で主演をすることは決まっていたんですけど。

RIKU:その話が1回は無くなるとかもあって。

川村:どうなるんだろう?と思いながら。もともとは3人それぞれの短編という話から、それが今の形の長編になるって決まるまでにも1、2年ぐらいかかっていて(苦笑)。とにかく、紆余曲折あった上で、ようやく僕らの手元に台本が届きました。

――台本を読んだ感想は?

川村:3人個々の展開があって、それがうまく交錯して長編として落とし込まれたなと思いました。撮影は今年(2023年)の年始ぐらいだったんですけど、確か、2021年の末くらいに中川龍太郎監督と3人それぞれが一対一での面談をさせてもらったんです。

その時、僕は龍さんとすごく共鳴をして、「一緒にやらせていただきたい」という想いになっていたので、台本を受け取った時には「龍さんが紡ぐ物語をしっかりやり切ろう」という気持ちでした。

撮影/小嶋文子

――北人さんとRIKUさんは最初どんな印象でしたか。

吉野:壱馬も言ったように、一緒にやるというのは聞いていたんですけど、どういう形とか、どのくらいの規模感とか、詳細は全く決まっていなかったから、最初の頃は「どんなものになるんだろう?」といろいろと想像をしていました。

そこから実際に台本が上がってきて、それを読ませていただいたときは、中川監督が作り出す作品だからこその面白さがあるなと感じました。

“デートセラピスト”という聞き馴染みのない役柄だったので、シンプルにこれを3人で演じたら今までにないような見せ方になるだろうし、不安もありつつでしたけど、楽しみでした。

それに、実際に撮影に入ったら、現場の雰囲気もいいし、中川監督とは意気投合できる部分もたくさんあって、とても素敵な作品に出会えたなと思います。

撮影/小嶋文子

RIKU:僕はこのお話をいただいたとき、すごくうれしかったんですけど、同時に同じくらい不安もありました。と言うのも、今回、僕は映画に出演するのが初めてで、しかもお話をいただいた時点では演技経験がなかったんです。

相方たちと一緒に主演ができることはすごくうれしいけど、それがチームにどういう影響を与えるかを考えたときに怖いなと感じることもあって。それに2人(川村と吉野)はここまで映画やドラマで頑張って経験を積み重ねていたから、2人対しても僕が一緒でもいいのかとか。だからすぐに「やります」とは返事ができなかったです。

ただそこから紆余曲折があったことで、その間に僕も舞台やミュージカルで演技のお仕事もさせていただけるようになって。撮影のスタートが延びた時間、少しでもお芝居に対して吸収できるようにと思って過ごしていたので、結果的にはいい形で撮影を迎えることができました。

先日の試写会イベントではお客様からもすごくありがたい反応をいただけて、今はちょっとホッとしています(笑)。