撮影/小嶋文子

2月16日からMBS「ドラマシャワー」枠にて放送がスタートするドラマ『ジャックフロスト』(毎週木曜深夜放送)。

別れ話をした直後に事故で記憶喪失になってしまった奥沢律(本田響矢)と、律のパートナーだったにもかかわらず、そのことを明かさずに再び二人の関係を築き直そうとする池上郁哉との“両片想い”のラブストーリーをオリジナル脚本で描く。

郁哉とのことはすべて忘れてしまっているのに、再び郁哉に惹かれていく律と、嘘をついている心苦しさもありながら、このままを続けたいと願ってしまう郁哉――そんな二人の今と、郁哉が回想する二人の過去が描かれ、2つの物語を観ているような感覚にもなる。

複雑な想いが交錯するだけに、その時々の役の気持ちを大切にしながら演じたという本田と鈴木。二人に撮影時のエピソードや、「ドラマシャワー」シリーズでは毎回話題となっているキスシーンの裏側、二人が本作を通して感じたことなど、たっぷりと語ってもらった。

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早くこの世界観を皆さんに届けたい

撮影/小嶋文子

――初回放送日が迫ってきましたが今の心境はどうですか。

本田:僕たちも先ほど初めて1話を拝見させていただいたんですけど、撮影中は実際にどういう仕上がりになるかわからない部分もあったので、オープニングがあって、エンディングがあって、音楽が付いて、そうやって編集をされたものを見ると、この『ジャックフロスト』という作品の世界観をより身をもって感じることができました。早くこの世界観を皆さんに届けたいです。

――柔らかな雰囲気がある映像になっていますね。

本田:キービジュアルからも読み取れる空気感が、作品の中にもそのまま再現されていて、監督さんをはじめ、スタッフの皆さんのお力ですごくきれいな作品になっています。(視聴者の)皆さんからどんな反応があるか、緊張半分、楽しみ半分という気持ちでいます。

鈴木:(制作)チームの皆さんは、普段、映画を撮っていらっしゃる方が多いので、その世界観がドラマという形になったとき、お茶の間の皆さんがどう感じるのか、率直な意見を聞いてみたいです。

画も、照明もすごく素敵で、声も生声のような感じで録っていただいたんです。(視聴者の反応に)不安もありますけど、どんな風に皆さんの目に映るのかは聞きたいです。

撮影/小嶋文子

――鈴木さんご自身はどう感じましたか。

鈴木:自分としては演技をしているけどしていないようにというか、セリフをしゃべっているんだけど、観てる人からは「全部アドリブなんじゃないか」って思ってもらえるようにしたいと思って演じていたんです。

それで(完成作を)観てみたら空気感とか間がリアルだなと感じられたので、そこは良かったなと思いました。

――お二人はこれまでに共演の経験はあるものの、ここまでしっかりお芝居で向き合うのは初めてとお聞きしました。最初に共演相手を知ったときはどう思いましたか。

本田:康介くんがどういう郁哉くんでくるのかが楽しみでした。ただ正直に言うと、最初に康介くんと共演ですと聞いた頃の印象を忘れてしまって(笑)。もう今は康介くんが郁哉くんでしかないから、思い出そうとしても他のイメージが沸いてこないんです。

鈴木:確かに。役として接している時間の方が長いのでそうなりますね(笑)。僕は、(実年齢が)自分が25歳で、(本田が)2歳下だから最初は年下っていう感覚はあったんです。けど、役では二人とも26歳という設定だったので、今は本当に同い年の感覚になっています。そこは印象が変わりました。