律&郁哉に共感できるところは?

撮影/小嶋文子

――鈴木さんは郁哉と共感できる部分が多かったとコメントされていましたよね。

鈴木:郁哉は面倒見がいいんですけど、僕も弟がいるのでその感覚には共感していました。何かをしてあげて「ありがとう」って言ってもらったらうれしいですよね。

あとは、「ありがとう」がなかったら、少し不満を抱いてしまう郁哉の気持ちも、僕自身にはそんなにないですけど、理解はできました。

撮影/小嶋文子

――郁哉の自分の気持ちを伝えられないところはどうですか。

鈴木:僕もズバズバ人にものを言えるタイプではないので、言えないという郁哉の気持ちはわかりました。ただ僕自身のことで言うと律側の気持ちの方が共感はできます。「言ってくれなきゃわからないよ」って思う方です。

本田:僕も律と一緒です。「はっきり言ってください」と言う方です。誰かから「言いたいけど言えなくて」とか、「言えなくて自分の本心とは違うことになっちゃったんだよね」とかって聞くと、「えっ、なんで?」って。「言えばいいじゃん」って思っちゃいます。

あとから「あのときはこう思ってた」とかって言われても、「そのときに言わなかったからじゃん」って思うタイプなので、律の気持ちはよくわかりました。

――自分の気持ちを伝えられるタイプなんですね。

本田:伝えますね。嫌だったら嫌、楽しかったら楽しい、やりたかったらやりたいって言います。我慢はしないです。

撮影/小嶋文子

――律の記憶がなくなって、郁哉が二人が以前、付き合っていたことをつい隠してしまった気持ちは理解できましたか。

本田:僕だったら絶対に隠さないと思うんですけど、郁哉の気持ちはわからなくもないとは思いました。記憶がないということは、昔の純粋だった頃のように過ごせるということで、その頃に律が自分に向けてくれていた眼差しとか、表情とか、態度を見られるということですよね。

しかも郁哉はヨリを戻したいと思っているわけで。郁哉のしたことはズルいし、良くはないけど、そうしてしまう気持ちは理解できました。

鈴木:嘘はいつかバレますから、バレることはしない方がいいと、僕は思います。僕自身、郁哉を演じながら、「郁哉!」って言って、気付かせてあげたくなりました。嘘をついたせいで、常に怯えなきゃいけないし、焦っちゃうから。だから僕は、嘘はつかない方がいいと思います(笑)。


約一年間に渡って多種多様なBLドラマを放送してきた「ドラマシャワー」枠にて、初めてのオリジナル作品となる本作。毎話、まだ誰も知らない物語が展開していきます。

インタビューではお互いを気遣いながら、穏やかな雰囲気でたくさんのお話をしてくださった本田さんと鈴木さん。二人がどんなラブストーリーを見せてくれるのか楽しみです。

ヘアメイク/カスヤユウスケ[ADDICT_CASE] スタイリング/MASAYA[ADDICT_CASE](本田響矢)emi ito[ADDICT_CASE](鈴木康介)

作品紹介

ドラマ『ジャックフロスト』(全6話)
2023年2月16日より 毎週木曜 深夜1:29よりMBS、他にて放送
「TVer」「MBS動画イズム」「GYAO!」で見逃し配信1週間あり