撮影／小嶋文子
『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』が1月26日（金）よりついに公開となる。2021年1月期に地上波ドラマとしてSeason1が放送され、これまで4つのシーズンの他、スピンオフや特別編など、人気を博してきたゾンビアクション大作が“FINAL”を迎える。
事前に告知されているように「竹内涼真演じる熱き主人公・響の物語が完結」となる本作。黒羽麻璃央は劇場版より登場するキャラクター・加地裕也に扮する。
ゴーレム（ゾンビ）の襲撃から逃れて辿り着いた希望の塔ユートピアで、地位や金を持つ者たちによって地下に押し込まれて暮らす人たち。その人々のリーダー格である加地は、さらわれた娘のミライを救うため、ユートピアにやってきた響と出会う。塔の中にとらわれているミライに会いたい響と、塔の中で開発されているというゾンビウイルスに対抗できるワクチンがほしい加地らは、それぞれの目的を持ってともに塔の上を目指す。
加地という人物とどのように向き合ったのか、そして、間宮響の最後の物語をどのように受け止めたのか、黒羽の想いを語ってもらった。
魂をガシッと掴まれて、揺さぶられる感覚がありました
撮影／小嶋文子
――出演が決まったときはどんな印象がありましたか。
まずは「映画化するんだ！」という驚きがありつつ、シリーズの集大成となる作品に呼んでいただけたことは光栄ですし、非常にうれしく思いました。
――人気シリーズ『きみセカ』のファイナルに参加することへの不安やプレッシャーはなかったですか。
もちろん「いい作品を作りたい」という想いはありましたけど、不安や変なプレッシャーはなかったです。現場に入ってからも座長のまとめる力が素晴らしくて。純粋に作品のことだけを考えて撮影に挑めました。
監督をはじめ、スタッフの皆さんと涼真くんの間に阿吽の呼吸ができていて、僕らはその波に乗っていけさえすればいいというような、信頼できるチームでした。
©2024「君と世界が終わる日に」製作委員会
――脚本を読んだときはどんな感想を持ちましたか。
自分が加地を演じるという以前に、純粋に作品として読んで、衝撃的と言いますか。「FINAL」と言ってるわけですから、一つの終わりを迎えるわけですけど、それが「こうなるんだ……」という想いはありました。そこはきっと観客の皆さんと同じ感覚だと思います（笑）。
そのあと、キャストの皆さんと一緒に本読みをしたときに、その世界がより濃く、より立体的になって、さらに胸に来るものがありました。試写を観たときも、加地としてよりも間宮響の物語を見てきた者として感情移入をしてしまって、しんどかったですね。
ハッピーエンドというのか、バッドエンドというのか、それはきっと観る方の捉え方によると思うんですけど、魂をガシッと掴まれて、揺さぶられる感覚がありました。老若男女問わず、この世界に没入できる作品になっていると思います。
撮影／小嶋文子
――現場に入る前に何か準備はしましたか。
これまでのシーズンを見返すことはしましたけど、この作品に限って特別にしたことはなかったです。アクションも、僕の出演パートに関しては事前練習もなくて、撮影当日に指導していただきながらやるという感じだったので。
――その場で言われてあの動きができるなんてすごいですね。
いやいや（照笑）。でも撮影前にとても丁寧に指導をしていただけたので。それに、事前練習がなかったことで、どの動きも新鮮さを感じながらできたので、その瞬間、瞬間に全力を投じることができました。
