サバイバル能力を上げたい

撮影/小嶋文子

――間宮響というキャラクターにはどんな印象がありますか。

人としての経験値がすごいですよね。カッコいいなと思うし、どこか憧れの感情もあります。ただ、難しいところではあるんですけど、個人的な想いとしては……響には違う選択肢もあったんじゃないかと。とにかく、ラストは涙なしには観られませんでした。

もし自分が『きみセカ』の世界に居たとしたら、もう秒殺かと(笑)。足がすくんで、腰が抜けちゃうと思います。まず戦うことは無理なので、逃げるか、動けなくなるか。すぐに諦めてしまうと思うので、あの世界で生き延びているだけでもこの物語に出て来るキャラクターたちはすごいなと思います。

©2024「君と世界が終わる日に」製作委員会

――さまざまなキャラクターが登場しますが、気になるキャラはいますか。

そう聞かれると、やっぱり響がカッコいいと思うし、一番魅力を感じます。けど、あの役を演じるとなったら、お芝居だとしてもあれだけの経験をするのは辛そうだなって思います。

あとは藤丸(窪塚愛流)も人間くさくていいなと思いました。窮地に追い込まれると、人間ってあんなふうになるよなって(笑)。

――改めて、本作を通して感じたことを教えてください。

愛の深さや、愛とは何か?というものを考えさせられました。僕には響のように娘はいないですけど、「愛するってこういうことなんだ」と感じました。響にとっては敵となるシンジ(須賀健太)にも、みんなそれぞれにいろんな形の愛があって、愛することってすごく大切なんだと思いました。

撮影/小嶋文子

――2024年がスタートしましたが、今年何かやってみたいことはありますか。

サバイバル能力を上げたいです。キャンプとかは今までやったことがないんですけど、動画はたくさん見ているし、興味はあるんです。ただやり始めたとして、道具を買い揃える段階で一番テンションがあがって、そこから一歩踏み出すのが難しくなりそうだなとも(苦笑)

『きみセカ』の世界じゃないですけど、災害とか、何が起こるかわからない世の中だとも思うので、そうなったときに少しでも生き残れる力を持っておきたいです。僕らの祖父母の時代の人たちは、生きてくためのいろんな知識を持っていたと思うんですけど、今は便利になり過ぎて、そういう知識や能力を失ってしまっていて。

もし何かがあったとき、自力で火を起こしたり、寝床を作れたり、そういう知識を蓄えて、レベルアップしていきたいです。


ついに完結する間宮響の物語。黒羽さんも「涙なしには観られませんでした」とおっしゃっていましたが、いろんな感情が込み上げる“FINAL”となっていました。

『きみセカ』の物語を見続けてきた人はもちろんのこと、劇場版から見始めても楽しめるストーリーにもなっています。ぜひ劇場で間宮響を始め、それぞれのキャラクターたちが己の信念に従って選んだ道を見届けてほしいです。

作品紹介

『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』
2024年1月26日(金)より全国公開