森愁斗とのシーンは「現場の空気感みたいなものが変わりました」

撮影/小嶋文子

――お二人それぞれ、演じていて印象に残っているシーンを教えてください。

鈴木:僕は山中湖でのシーンが楽しかったです。郁哉と律が二人で山中湖に行くというシーンで、実際に山中湖に行って撮影をしたんです。感覚的には旅行気分で(笑)。

「うわ~キレイ」とか、「すごい~」とかってセリフとして言ってはいるんですけど、そこはもう素で言ってました。山中湖の場面はそういう素が出ているところが多いので、そこにもちょっと注目してほしいですね(笑)。

本田:僕は二人で肉まんを食べるところ。

鈴木:あれも楽しかったね。

本田:二人で階段を登ってきて、座って肉まんを食べるというシーンだったんですけど、台本にセリフがあるのは座ってからで、その前はないんですよ。

けど、普通に考えて、階段を登っている間も二人は会話をしているはずじゃないですか。だから、その階段での会話の内容をテイクごとに毎回、変えるようにして。

鈴木:変えてたね(笑)。

本田:律が肉まんを買ってきたという設定だったから、こういう肉まんがあったらいいなっていう話を、毎回、内容を変えてして。とろーりカレーの肉まんとか、何とか角煮の肉まんとか、いろんな名前を付けて。

鈴木:「何それ!知らないんだけど」とかって言いながらね(笑)。

本田:結果的にどのテイクが使われたかは覚えていないんですけど、楽しみながらやっていました。

©「ジャックフロスト」製作委員会・MBS

――ほとんどのシーンが二人だけだったと思うのですが、その中で、律の弟・柊路役の森愁斗さんとのシーンはいかがでしたか。

本田:現場の空気感みたいなものが変わりました。愁斗くんがクランクインするまでずっと二人だったので、そこに弟がいるというだけで違って新鮮でした。三人でのお芝居も楽しいなと思いました。

鈴木:楽屋では(森が)ツッコミをしてくれていました。僕らが特にボケているわけでもないんですけど、「それ、ないっしょ」とかって(笑)。ある意味、一番年下なのにお兄ちゃんな感じでした。

本田:えっ、ツッコまれてた?

鈴木:ツッコまれてたよ。あれ、俺だけかな?(笑)

本田:俺はツッコまれてない(笑)。

鈴木:じゃあ、俺だけか(笑)。