剣幸ら宝塚歌劇元トップスターたちが集結するショー作品『SUPER GIFT! ~from Takarazuka stars~』が9・10月に東京と大阪で上演される。梅田芸術劇場10周年を記念して上演されるもので、宝塚歌劇の名曲の数々と、現在の彼女たちの魅力を引き出す歌やダンスで綴る二部構成。剣幸とこだま愛、安寿ミラと森奈みはるという元トップコンビが、退団後のショー作品で初めて共演するのも話題だ。剣とこだまに、本作への想いを聞いた。
『SUPER GIFT! ~from Takarazuka stars~』チケット情報
第1幕は、宝塚でも上演された名作ミュージカル『ME AND MY GIRL』『コパカパーナ』『Ernest in Love』『雨に唄えば』などから懐かしい名曲が登場。第2幕は、退団後も女優として舞台に挑み続ける彼女たちの魅力に焦点を当て、意外な曲も披露する。
なかでも『ME AND~』は、剣・こだまコンビの初演で大ヒットを記録した伝説の作品。待望のデュエットに期待も高まるが、「こういう役柄の男を演じる、と思えば男役のスイッチが入ります。ショーでも芝居心が必要ですし、それは今の女優の仕事と同じなんですよ」と剣。
こだまもうなずきながら、「純粋で一生懸命だった当時の気持ちを忘れずに、でも変わっていくものは変わっていっていいんじゃないかと思っています」と、気負いはない様子。「女優をやっている今の時点では、男役として舞台に立つのはちょっぴり抵抗がありますが、衣装と相手役の力を借りてがんばってみます!」と剣が笑うと、「“娘役”って生身の女性じゃなく、ベールを一枚かぶって演じている存在。今回は普段とは違って、逆にその空気感を大切に務めたいです」と、こだまも意気込みを語る。取材中も息ぴったりだったふたりのやりとり。スペシャルなステージが、今から楽しみだ。
公演は9月12日(土)から27日(日)まで東京国際フォーラム ホールC、10月3日(土)から8日(木)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。チケット発売中。
取材・文 佐藤さくら