一日中、自宅で過ごす日は、メイクをする派ですか? それともすっぴん派ですか?
実は、日中はファンデーションを塗ることで、乾燥防止や、余分な皮脂の分泌防止につながることが判明しました。
これまで、何にも塗らないすっぴんのほうが、肌を休ませられると思っていた人も多いのでは?
その思いが覆される実験の結果とともに、その実験を監修したY'sサイエンスクリニック総括院長の日比野佐和子先生に、スキンケアのポイントを教えていただきました。
ぜひチェックしてみてくださいね。
ファンデーションを塗ったほうが「乾燥しない」
資生堂がY'sサイエンスクリニック総括院長の日比野佐和子先生の監修のもとで実施した「ファンデーション塗布・無塗布状態の肌に関する測定実験」では、ファンデーションを塗布した状態のほうが、無塗布状態よりも水分量を保つことができることが判明しました。
さらに、ファンデーションを塗布したほうが、余分な皮脂を抑えられたことも明らかになりました。
この実験結果から、これまでの「塗らないほうが肌に良いのでは?」となんとなく思っていたことが、思い込みだったということがわかります。
ファンデ使用のスキンケア方法
忙しいママなどは、子どもがまだ小さいうちは、スキンケアをじっくり行う時間が取れないことが多いものです。
そこで、ファンデーションを使用する基本的なスキンケア方法を、日比野佐和子先生に教えていただきました。
ファンデは皮膚の水分量を保持するヴェールとしての役割を果たす
日比野佐和子先生(以下、日比野)「『ファンデーションは肌をふさぐので肌に悪いのでは』と思われて、あえて自宅では塗らないという方も多くいらっしゃいますが、ファンデーションは皮膚呼吸を妨げないことも実証されていますし、肌からの水分の過剰な蒸発を防ぎ、かつ、皮脂量を軽減する役割があることもわかっています。
特に乾燥シーズンにおいて、皮膚の水分量を保持するヴェールとしての役割を果たします。
子育て中、スキンケアの時間が取れないのはよくわかります。そんな忙しいときも、健やかな肌というのは『皮膚の水分保持量と皮脂量』にかかっていることを意識すると良いでしょう。つまり、肌が十分な水分を保っていることと、乾燥することにより引き起こされる皮脂量の分泌過多を抑えられていることが重要なのです」
つまり、肌が乾燥していないかを常に意識することが大切なのですね。
日中、過ごすときには必ずファンデーションを塗るのを習慣化すると良い
では具体的には、どうすれば良いのでしょうか?
日比野「日中、過ごすときには必ずファンデーションを塗るのを習慣化すると良いです。いまのファンデーションは保湿力のあるものも多く、美容液として活用できることもあります。ムラなく適度に塗り、こまめに塗り直すようにするのをおすすめします」
メイクは必ずしも必要ではない
ファンデーションを塗る習慣をつけることが良いことだということがわかりました。
ところで、忙しいとメイクすらままならないものですよね。日比野先生に、ママにとってのメイクとの付き合い方を教えていただきました。
部屋にいるときも大事なこと
日比野「ファンデーションを塗る習慣をつけるというのは、必ずしもメイクをしなければならないというわけではありません。自宅で過ごすときはファンデーションだけ塗り、外出時はファンデーションを整えて、アイメイクをしたり、チークを塗ったりするといったことでも良いでしょう。
また外出時はもちろん、部屋にいるときも窓辺から紫外線の影響がありますから、日焼け止めや日焼け止め効果のあるファンデーションやクリーム、乳液などを使用するのをおすすめします」