その他の乾燥対策も合わせて実践

そろそろ春の陽気を感じる今日この頃ですが、まだ乾燥する季節は続きます。暖房などの影響もあり、肌も乾燥しがち。日比野先生は、ファンデーションを塗る他にも、乾燥ケアの方法はあるといいます。その乾燥ケアの方法をいくつか教えていただきました。

部屋の湿度は56~60%を保つ

日比野「乾燥する季節は、環境にも気を配りましょう。加湿器や濡れタオルなどを利用して、部屋の湿度は56~60%程度を保ち、肌のうるおいを保つことが大切です」

お風呂の温度は熱すぎない38~40度程度に

日比野「お風呂の湯船に浸かるときには、お湯の温度にも気を配りましょう。湯温41度以上だと熱すぎて、身体の皮脂成分が過剰に溶け出してしまい、保湿効果が低下する恐れがあります。38~40度程度にし、浸かる時間は20分以内にとどめましょう」

洗顔しすぎない

日比野「普段、帰宅したらすぐにメイク落としをし、さらに夜、お風呂に入って洗顔をしている方は多いでしょう。

しかし洗顔を2回してしまうと必要な皮脂まで洗い流されてしまう可能性があるので、できれば1回で済ませたいところです。

一番おすすめなのは、お風呂から出る直前に、浴室内でメイク落としをすることです」

いかがでしたでしょうか。まだまだ気を抜かずに乾燥ケアには取り組みたいものです。これまで、自宅でファンデーションを塗るのはあえて避けていたという人も、スキンケア方法の1つとしてファンデーションを塗るという方法も取り入れてみるのも良いのではないでしょうか。

日比野先生によると、ファンデーションやスキンケア化粧品には合う合わないの個人差があるため、自分に合ったものを見つけることも大切だといいます。ぜひ自分に合ったスキンケアに取り組みましょう!

【取材協力】日比野 佐和子先生
医療法人社団康梓会Y’sサイエンスクリニック広尾統括院長、大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学特任准教授。(財)ルイ・パステゥール医学研究センター基礎研究部アンチエイジング医科学研究室室長。

内科医、皮膚科医、眼科医、日本抗加齢医学会専門医。同志社大学アンチエイジングリサーチセンター講師、森ノ宮医療大学保健医療学部准教授などを歴任。

現在はアンチエイジング医療における第一人者的な立場として、基礎研究から最新の再生医療の臨床に至るまで幅広く国際的に活躍するとともに、テレビや雑誌等メディアでも注目を集める。

ライター。美容、健康、グルメなど、今ドキ女性が気になる情報をお届けしています。素朴な疑問を調査したり、専門家に聞いたりして、分かりやすく読者に伝えるのがモットー。