夫婦役を演じる由紀さおり(左)と五木ひろし

 明治座10月「五木ひろし特別公演 特別出演由紀さおり」のスペシャルイベントが28日、東京都内で行われ、出演者の五木ひろし、由紀さおりが出席した。

 本公演の第1部は、小野田勇×三木のり平コンビの代表作で35年ぶりに明治座で復活する喜劇「めおと囃子」、第2部は五木と由紀がヒット曲から最新曲までを歌う「ビッグショー」で構成される。

 45年来の知り合いで、これまで五木の明治座公演に二度出演した由紀は「五木さんに『二度あることは三度あるよ』と耳元でささやいていただいて、その三度目が今回。1カ月公演を経験するのは初めてで、この年になってとんでもない暴挙かと最初はちゅうちょしました」と本音をのぞかせたが、「同じように目が細い、控えめなコンビかなと思っております」と笑わせた。

 「めおと囃子」で、腕はあるが酒が入ると人柄が変わってしまう長屋住まいの大工・勝五郎を演じる五木は「“三枚目”に近いお芝居になります。女房子供を置いて、決意して旅立っていく。7年後、改心して戻ってきた時にはきりっとした“二枚目”になる。それがまたいいお芝居で」と、見どころを語った。

 物語の前半で上半身裸になるシーンもあるという五木は「酔っぱらってみっともない格好で、上半身素っ裸という登場の仕方もある。さらしは巻いていますから」と明かし、「一応、洋服のサイズに体を合わせていますので肉体美が見せられます。職人という感じの雰囲気を見た目にも出せればと思っています」とアピールした。

 勝五郎の妻・千代役の由紀は「毎日お裸を見せていただけるということなので、楽しみにしたいと思います」とほほ笑みを浮かべ、「見ていただいた方にいい味の二人だと思ってもらえるようなおかみさんを務めます。夜寝る前に2、3回台本を読んでいるけど全然頭に入らないの。前半の大名のお手伝いさんのせりふが普段使わないような言葉でよく分からないのよ。頭の中が真っ白」と不安ものぞかせた。

 特別公演は10月2日~26日に都内、明治座で上演。