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ペニスに笑うものは
ペニスに泣く。

結論しますと『最後の1本』は、バカバカしい笑いを入口にして観客を誰もが共感できる“切なさ”へと連れて行ってくれる感動作でした。

「さびしさ」のあまり、とっちらかったことをしでかしたことがない人間がいるでしょうか?

ヘンテコなコレクションもペニスへの異常な執着も、はたから見たら「バカ」か「奇人変人」で片づけられてしまいます。しかしその人の胸の内を探ってみると他人とは思えないような悩みや苦しみが宿っているのです。

しかし「さびし」くても「哀しい」だけの映画ではありません。

ラストには最高に粋なハッピーエンドが待っているので、デートムービーにだって向いていると断言します。

まずこのタイトルの映画に誘う時点でハードルが高いでしょうが、人生の伴侶にしたい相手と大切なトピックを語り合うきっかけになるでしょう。ならなくても責任は持てませんが。