フォトギャラリー映画『きっと、うまくいく』ロケ地めぐり フォトギャラリー
  • 映画では、この奥からカリーナ・カプール扮するピアがスクーターに乗ってやってくる。
  • 5月のインドは大部分が夏真っ盛りだが、シャンラを越えには防寒対策が必須。
  • 明け方のレー。空気が澄んで気持ちがいい。
  • 夜の中庭。ちょっと実物よりオシャレに写りすぎかも。
  • 標高が上がるにつれ、山の景色は雪で白味を帯びてくる。


映画トラベラー村山が、あの映画ロケ地に勝手に強行取材! 映画大国インドで2009年に公開され、歴代興行記録を塗り替えたメガヒット作『きっと、うまくいく』。ラストシーンに登場した美しい湖、パンゴンツォ(パンゴン湖)を目指して、ロケ地めぐりをしてきました。

 

まずはラダックの玄関口、レーに入らないと始まらない!

年間製作本数2000本という驚異の映画大国インドで2009年に公開され、歴代興行記録を塗り替えたメガヒット作が『きっと、うまくいく』。超エリート工科大学の新入生3人組が、厳しい競争社会の壁にぶつかりながら“人間らしく生きる”ことを学んでいく感動コメディで、スピルバーグやビル・ゲイツが絶賛したこともあって世界各地で大ヒット。日本でもインド映画の公開本数を急増させる大きな役割を果たした逸品だ。

で、とりわけ鮮烈な印象を残すのが、ラストシーンに登場した美しい湖。大学を卒業して10年後、行方不明になった主人公ランチョーを探していた仲間たちが、ついにランチョーと再会を果たす大団円の舞台だ。

この世のものとは思えないような、乾いた山の土と、空と湖の青とが織りなす絶景。実は同時期に日本公開されたインド映画『命ある限り』でも登場しており、ぜひ一度この景色を観てみたいと思わずにいられなかった。

調べてみると、件の湖の名前ではパンゴンツォ(パンゴン湖)。インドの北部、チベット文化を色濃く残すラダック地方の、中国との国境に接する端っこにあることが判明。旅行通には有名な場所だそうで、「一番好きな場所はラダック」という人も数多い。

よし行ってみよう。インドのデリー空港からは国内線で1時間20分。しかしラダック地方の玄関口となるレーの町は、ヒマラヤ山脈とカラコルム山脈に挟まれた標高3500mの高地にある。すでに富士山9合目の高さだが、目指すレーはさらに標高5000mの山を越えて行かねばならないという。マジですか? それ日本人的には未知の領域ですよね。未体験ゾーンへの不安と期待を抱えつつ、まずはレーから始めよう。

 

訪れたのは5月。気温が体温を超える灼熱のデリーから、飛行機からの景色はアッという間に雪山に。

 

レー到着間近。眼下に広がるのがラダック地方。真ん中に流れているのはインダス河。

 

レーの町並み。チベット仏教が盛んで住民の多くはチベット系。チベット文化がチベットよりも色濃く残されていると言われ、ダライ・ラマも説法に訪れる。

 

レーの中心とも言える広場。左奥にはイスラム教のモスク、右の丘の上にはポタラ宮のモデルになったと言われるレー王宮。さらに右上にはゴンパ(チベット仏教の僧院)がそびえ建っている。

 

道端に座っていたおじいさん。チベット仏教名物、ぐるぐる回すと幸せになるらしいガラガラみたいな仏具を持っている。