洋画=ビッグスターの派手な超大作というイメージも強いが、今は新人や個性派を起用した人間ドラマや実験的でアクロバティックな作品も増えてきている。その中で映画的醍醐味を味わえつつ、深く感銘も与えてくれる作品をセレクト。もちろん人気シリーズ続編も見逃せないところで、今、再び注目と関心を集めている洋画は、2015年も充実の品揃えだ。
キリストからジミヘンまで! 熱演が光る伝記ドラマ
伝記ものは、現在のハリウッドの主流ジャンル。ティム・バートンがアート界で脚光と非難を浴びた夫婦を描く『ビッグ・アイズ』や、インド映画『ミルカ』など個性的な作品も。
実在の人物を演じる憑依ぶりにも注目だ。
『ビッグ・アイズ』 1月23日(金)公開
世界中で大絶賛された、ポップアート界の寵児・ウォルター・キーンによる“ビッグ・アイズ”シリーズ。しかしその絵は、妻のマーガレットの手によるものだった! ティム・バートンの最新作は、実際の出来事を基にした物語。内気で絵だけが感情表現の手段である妻・マーガレットにエイミー・アダムス、ウォルター役にクリストフ・ワルツが扮する。
『博士と彼女のセオリー』 3月公開
スティーヴン・ホーキング博士の自叙伝を映画化。妻となるジェーンと出会った青春時代、難病ALSの発症、それでも笑いの絶えない結婚生活を、『レ・ミゼラブル』でマリウスに扮したエディ・レッドメインがチャーミングに演じている。奇しくもドラマでホーキングを演じているベネディクト・カンバーバッチと、本年度アカデミー賞男優賞を争うことに!
『JIMI:栄光への軌跡』 4月公開
27歳の若さで亡くなった伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックスが無名のバックミュージシャンからスターとなるまでの1966~1967年までの2年間を描く。ジミ・ヘンを演じるのは、人気ヒップホップユニット・アウトキャストのアンドレ・ベンジャミン。『それでも夜は明ける』でアカデミー脚本賞を受賞したジョン・リドリーが、監督・脚本を手掛けた。
『ミルカ』 1月30日(金)公開
1960年、ローマ五輪。400m走で後ろを振り返って4位となったインド代表・ミルカは、
国民からバッシングを受けることになる。3度の五輪出場の裏で、国に翻弄されたミルカ・シンの半生を描く人間ドラマ。2014年インド・アカデミー賞で14部門を独占した。ミルカ役は、監督としても活躍するファルハーン・アクタル。武井荘が日本代表選手役で出演!
『サン・オブ・ゴッド』 1月10日(土)公開