更に、ゴーストのおもしろいポイントは、そのパワーアップの方法でしょう。
平成ライダーは、戦闘スタイルを変化させたり、パワーアップアイテムを使用することによって、その形態、ビジュアルを次々に変化させていくことを大きな特徴としているのですが、ゴーストの場合は、その"変身"の際に過去の偉人たちの霊魂を使用するというこれまた斬新なアイデアが採用されています。
剣豪、宮本武蔵の魂をその身に宿せば、身体の形態やメインカラーの変化と共に二刀流の剣撃を繰り出せるようになり、アイザック・ニュートンの魂を使えば、彼が発見した重力を自由自在に操れるようになる……といった具合に、その偉人の功績になぞらえた特殊能力を駆使できるようになります。
本編の開始前にYouTubeにアップされた公式動画を観てみても、そのギミックのおもしろさが伝わってくる仮面ライダーゴースト。第一話の本編や第二話の予告を観る限り、かなり早いテンポでフォームチェンジを繰り広げるようですので、今後も一体、どんな偉人が登場するのかもドキドキです。
キャスティングも要注目! 豪華出演陣をバッチリミナー!
近年の仮面ライダーシリーズは、キャスティングが非常に豪華かつユニーク!
特に、"個性派俳優"と呼ばれる役者さんの積極的な起用や、お笑い芸人やミュージシャンなどの意外性を含んだ人選は、ファンにとっても毎シリーズの大きな見どころであり、楽しみの一つとなっています。
そうしたハイセンスなキャスティングは、今作でも健在です。真っ先に目を引くのは、本作に仙人役として登場している竹中直人さん! 日本を代表する名優が遂に仮面ライダーシリーズに初登場となりました。
また、『鮫肌男と桃尻女』、『PARTY7』といった石井克人監督作の常連俳優で、北野武監督の映画にも度々出演している森下能幸さん(謎の男役)の起用も映画ファンには嬉しいところ。
更に、特撮ファン的に感慨深いのが、天空寺龍役の西村和彦さんです。西村さんといえば、数多くの映画、ドラマに出演されている名優ですが、その原点はイエローライオン役として出演した『超獣戦隊ライブマン』!
スーパー戦隊で主演を果たした新人俳優さんが、数十年の時を経て、同じく東映特撮ヒーローの看板作品である仮面ライダーに出演を果たすのです。『超獣戦隊ライブマン』直撃世代な30代の特撮ファンには、何とも感慨深いキャスティング!
こうなると、西村さんと同じく『ライブマン』にレッドファルコン役で出演されていた「つっぱることが男のたった一つの勲章」な『男の勲章』を持たれた"あの方"のゲスト出演なんかにも期待してしまいます。ほら、"あの方"も最近、芸能界に復帰されたことですし……。
他にも、シリーズ恒例の"声優枠"には、人気若手声優の悠木碧さんが出演されています。実は、悠木さんも子役時代にスーパー戦隊や仮面ライダーシリーズへの出演経験があり、西村さんと同じく久々の東映特撮作品へのカムバックに。
主演を務める西銘駿さんはフレッシュな17歳。若く、新しいライダーを囲む役者陣が一体、どのように物語を盛り上げていくのか、そのキャスティングにも大注目。個人的には、第一話を観て、柳喬之さん演じる御成さんのハイテンションなキャラクターが、とっても気になりました。
各エピソードに登場するであろうゲストキャラクターも含め、キャスティングの妙にも期待したいところです!