3. ストーリーよりもキャラクター重視の演出

東京ディズニーシー「Tip-Topイースター」 ©Disney

これまでのハーバーショーでは、ストーリー性が重視されてきました。

2015年・2017年・2018年に公演された「ファッショナブル・イースター」では、東京ディズニーシーに住むデザイナーたちがメインキャストを務めるなど、パークの世界観を大切にする構成となっていました。

しかし、「Tip-Topイースター」は、うさピヨのかわいさが目立つだけで、ショーを通してどんなストーリーを伝えたいのか、まったく分かりません。

先ほどの「東京ディズニーランドのカーボンコピー」とも関係しますが、単純思考で楽しめる構成になっているのです。

そのため、これまで大人向けのストーリー設定に慣れていたファンからは「幼稚」「よく分からない」という反応が聞こえてくるのです。

オリエンタルランドが「うさピヨ」に込めた狙いとは?

東京ディズニーシー「Tip-Topイースター」 ©Disney

ファンの間で評価が真っ二つに分かれている、ハーバーショー「Tip-Topイースター」。

子ども向けの要素が強い内容からは、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドの、ある狙いが透けて見えるのです。

それは、これまで「大人向け」のイメージが強かった東京ディズニーシーにも、ファミリー層をもっと呼びたいのではないか、というものです。

東京ディズニーシーは開園当時と比べると、小さな子やお年寄りでも楽しめるアトラクションが増えています。

小さな子がパークで楽しい思い出をつくれば、大人になって、今度は自分の子どもたちを連れてきてくれます。

女の子であれば、友人同士の「お泊まりディズニー」や、結婚式などの婚礼プログラムにつながる可能性もあります。

将来顧客を育てるという意味で、ファミリー層の集客は非常に重要なのです。

東京ディズニーランドだけではなく、東京ディズニーシーを訪れるゲストが増えれば、それだけ客層が広がり、混雑緩和も期待できるはずです。

判断は実際に見てから!

東京ディズニーシー「Tip-Topイースター」 ©Disney 撮影/稲澤朝博

ハーバーショー「Tip-Topイースター」は、2019年4月4日(木)から6月2日(日)まで公演されています。

1日3回公演となっていますが、1回目は全エリアで抽選は行われません。

2回目・3回目公演では、一部エリアで鑑賞できるのは、当選者のみとなります。

詳しくは東京ディズニーリゾートの公式ウェブサイトをご確認ください。

ぜひ、賛否両論に分かれている「Tip-Topイースター」を、実際にその目で判断してくださいね。

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