一度結婚したら、もちろんカンタンに離婚しようとは考えませんよね。愛するひとと一緒になったのですから、この愛が永遠であるようにと願っているのでは。
しかし、現実には別々の道を歩み出す男女もいます。
どうしたら、末永く夫婦円満でいられるのでしょう。
今回は、ジョン・M. ゴットマン博士の著書『愛する二人別れる二人――結婚生活を成功させる七つの原則』を参考に、夫婦間の空気が険悪になった時必要な「リペアアテンプト(修復努力)」をご紹介します。
愛を研究する博士が見つけた、夫婦仲の分かれ目
本書を著したゴットマン博士は、自分の研究所に来た夫婦を5分も観察していれば、その後彼らの仲が続くか、それとも別れてしまうかがほとんど分かってしまう! と言っています。
そんなうまいこと言っちゃって、大袈裟な……と思いましたが、博士の予想は91%という脅威の的中率で大当たりしちゃっているのです。
では、博士は一体、夫婦のどこを見ているのでしょうか?
この本に再三にわたって出てくるのが、「リペアアテンプト(修復努力)」という概念です。
もともと、カップルって他人同士ですよね。お互いに生活習慣の異なる家庭に生まれ、違った環境で違った価値観を育んできた二人。その、異なる価値観が正面切ってガツ~ンと衝突するのが、夫婦の危機!
そういう局面で、衝突を回避しようとする工夫「リペアアテンプト(修復努力)」の習慣があるか否かが、夫婦仲の分水嶺(分かれ目)なのです。
“侮辱”は愛の賞味期限を早める
たとえば、妻が夫に時々「仕事帰りに、○○買ってきてくれる?」と頼むとしましょう。旦那さんは「うん、いいよ」と承諾するのですが、仕事が終わるとけろっと忘れて帰ってきてしまうとします。
「あ、忘れてた」が夫の口癖。そうつぶやく時の夫は、さほど反省していないような表情。
あなたが妻なら、どんな反応を示しますか?