『FOUJITA』に主演するオダギリジョー

 「第28回東京国際映画祭」が22日に開幕し、オープニングレッドカーペットイベントに出席した竹内結子、橋本愛、笑福亭鶴瓶、木村文乃、オダギリジョー、中谷美紀らがステージ上であいさつした。

 『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』に出演する竹内は「実は怖いものが苦手で、試写でも後半戦でギブアップしました。見てくださる方はギブアップせず、最後まで追い詰められてもらえればと思います」と笑いを誘い、ともにカーペットを歩いた橋本は「ホラーだけどミステリーの要素もあって、物語自体がとても面白い。そのあたりにも興味を持ってもらいたいです」と作品をアピールした。

 特別招待作品『シーズンズ 2万年の地球旅行』のジャック・クルーゾ監督がスピーチすると、通訳を待たずに鶴瓶が「2万年の歴史を4年間で撮ったので、ぜひ見てくださいと言っています」と代弁して会場を沸かせた。木村は「愛にあふれた作品です。動物に対しての愛情がこんなにあるんだと作品を通して伝わってきます。かわいがるだけではないということを、見て分かっていただけたらと思います」と真剣に語った。

 また、1920年代のフランス・パリに生き、1940年代に帰国してからは“戦争協力画”を描いて日本美術界の重鎮に上り詰めていく日本画家・フジタを描く『FOUJITA』からは、小栗康平監督、オダギリジョー、中谷美紀らがステージに登場した。

 主人公・フジタを演じるオダギリは「小栗監督が10年ぶりにものすごい映画を作りました」と自信を見せ、自身にとっても「自分では思ってもみなかったところまで引っ張り上げてもらった気がして、感謝しています。自分を代表する1本に巡り合えたと思います」と振り返った。共演の中谷も「監督の代表作であり、オダギリさんの代表作でもあると思います」と大きくうなずき同意していた。