©2016「残穢-住んではいけない部屋-」製作委員会

2位:『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』

満足度:83.4

<項目別5段階評価>
俳優:4.7
ストーリー:4.2
音楽:4.5
演出:4.1

第26回山本周五郎賞を受賞した小野不由美の小説「残穢」を、『アヒルとかものコインロッカー』、『ゴールデン・スランバー』など伊坂幸太郎作品をはじめ、小説の実写化に定評のある中村義洋監督が映画化。過去の住人たちが転居先で自殺や無理心中、殺人などさまざまな事件を引き起こすというある部屋を巡り、作家の「私」と読者の女子大生が調べていく内にある真相にたどり着き……。

まず、注目すべきは既に原作を読んでいたという観客、小野不由美ファンからも高い評価、満足度を得ているという点。

「原作者のファンで、原作を読んでから鑑賞の臨みましたが、ラストの演出を変えて『まだ終わらないのだ』と思わせてくれたエンディングは見ごたえがありました」(29歳・女性)

「原作を読んでましたが、演出がかなり考えられていて満足でした」(25歳・女性)

また、ホラー映画としても、その恐怖描写に絶賛と「怖かった!」という声が多数!

「音がリアルで劇場で見てよかった。最後に全てがつながる瞬間はゾッとしました」(16歳・女性)

「興ざめするようなシーンはなく、深層心理に刺さるような心理的な恐怖があり、ラストシーンも印象的でした」(40代・女性)

「“穢れ”の連鎖に驚き、いろいろなものが1本につながっているという恐怖がありました51歳・男性)

観客の中には竹内結子のファンで、彼女の主演作だからこそ足を運んだという人も多かったよう。「メガネの竹内さんがおきれいでした」と称賛しつつ、映画のあまりの恐怖に「竹内さんには今後、ホラー映画への出演は控えてほしい」(30代・女性)、「竹内さんは素晴らしかったけど、もう見ません! 怖すぎる」といった声も!

昨年の『紙の月』の宮沢りえに続き、日本人女優の2年連続の女優賞獲得なるかも注目したいところ。竹内さんがホラー映画主演で女優賞受賞となれば快挙だが果たして……?

尚、本作は10月27日に新宿バルト9にて、10月29日にはTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて上映される。