歌詞に「もやし」の良さを全部詰め込んでます

TЯicKY:今回のアルバムは新曲と、ライブの定番曲だけど正式にリリースしてない曲を録り直したものが入っています。『ぶっとびメタルLOVE』は昔からある曲で、自分でもすごい好きな曲だったんですけど、いつか全国流通に乗せたいと思っていたところ、やっと実現できました。ライブでも盛り上がるし、「TЯicKY=こんな曲」みたいなイメージもあって、名刺代わりの曲。
勢いもあるし1曲目にピッタリかな(`・ω・´)

――1、2曲目はキャッチーなものが続いてますね。

TЯicKY:やっぱりアルバムなので「これがトリサウンドだ」みたいなものを並べました。2曲目の『ストレス爆弾』はヲタ芸がたくさんできるやつです(`・ω・´)

これも古い曲で、5、6年前に出来た曲かな。2年前くらいに「musicるTV」の「もしかしたら売れるかもしれないメジャーデビューしてないアーティストが見れる店」コーナーでもよく流してもらっていた曲だったので、「あの曲のCDは売ってないんですか?」という問い合わせも多かったんですけど、アンダーコードのオムニバスに参加したときの宅録音源しかなくて。そのオムニバスも4年前くらいのCDだからすでに入手不可で、持っている人も少ないと思うんです。
だから新しくちゃんと作りたかったんですよ。

――次の『So…DEATHxxx黒歴史』は?

TЯicKY:これも古い曲、イベントツアー『non stylish wave』の最初の時に披露した曲です。面白い曲を作っていこうと思って。サウンドも歌い方もTHE 90年代なヴィジュアル系で、サビはタテにやる手扇子で…(笑)。

今までミニアルバムやシングルが多かったので、初見のひとにTЯicKYを紹介するような感じの曲ばかり入れていたと思うんです。今回はアルバムだから色々遊びたいなと思って。この曲は普段と全然違う歌い方で、まったく知らない人が聴いたら驚いてしまうと思います。歌詞は古き好きヴィジュアル系のオマージュが散りばめられています(`・ω・´)

――「ロマンを叫び続けて…」とか(笑)。

TЯicKY:歌詞は言葉遊びも入ってます。耳で聞いていると90年代ヴィジュアル系風なんですけど、実際に歌詞を読むと意味が違うんですよね。30代くらいで名刺作ってたりトランク持ってた人にはドキッとする内容なのではないでしょうか(笑)。

――そして『わがまま姫を迎えに行こう』もオマージュの多い歌詞ですね。

TЯicKY:僕は『下妻物語』という映画がすごく好きなんです。これはもろ『下妻物語』の世界観で、フレーズもかなり影響を受けています。
自分でもDVDを買ってるくらい好きな映画なんで。

――もう10年前くらいの映画になるんですね。

TЯicKY:2004年の映画だから、もう11年前ですね。時間の経過に「はあ...(´・ω・`)」ってなりますよね。20歳の子とかまだ9歳ですよ(笑)。

――これをきっかけに若い人にも観て欲しいですね。

TЯicKY:曲自体は9年前くらいの曲です。池袋サイバーの無料ライブにたくさん出てた頃によくやってたので、つらい思い出も楽しい思い出もある曲ですね(´;ω;`)
当時はまだ今以上にアウェイだったんですけど、この曲は振付があるせいか、サイバーのお客さんもわりとノッてくれて、そのころの代表曲でしたね。懐かしさもあり入れてみました。

――続いては『もやし最高』。

TЯicKY:飛び道具的な。最近シングルの表題曲などでは、ラブソング的なものが多かったから、そろそろインパクトのある面白い曲を作ろうと思いました。これもWWWの打ち上げしてるときに、「おもしろいタイトルの曲作りたいね」って話をしていると、ちょうどもやし炒めが出てきて「じゃあもやし最高ってどうかな」って、ひと笑い起きて、そこから作った曲です。もやし、良いじゃないですか、歌詞にもやしの良さを全部詰め込んでます(`・ω・´)

――「ラーメン」「ナムル」「炒め物」…。

TЯicKY:主張が無いから何にでも合うし、AメロBメロはヘヴィロックでサビはものすごい良いサビを書こうと思って。

――その流れ、今風ですよね。

TЯicKY:それでこの「もやし最高」というタイトルが活きてくると思うんです。この歌詞でこのメロディっていう(笑)。