実は、ワインはその種類によって、味や香りを引き出すグラスの形が異なるのです。グラスが大きくなると、その分、ワインの香りがより開くこととなり、美味しく感じるようになるのです。

「1万円のワインを酒屋のオマケ・グラスで飲むより、1280円のワインを金魚鉢みたいな超大型グラスで飲む方が圧倒的に香りが立つし、美味しい」

「冷やして飲む白ワインやスパークリング・ワイン用のグラスは、冷えている間に飲みきれるよう、小さい。室温で飲む赤ワイン用グラスはサイズが大きい」

30分で一生使えるワイン術

なるほど、グラスの形だけで、随分と楽しみ方が変わるのですね。確かにビールをワイングラスで飲んだとき、とても美味しかった記憶があります。今年のボジョレーを金魚鉢みたいなグラスで堪能したら、どのような味わいとなるのでしょうか。気になりますね。

せっかくのボジョレーのワインパーティーですので、ありもののワイングラスではなく、赤ワイン用の大きなグラスを用意してみてはいかがでしょう。

さて、そんなワインパーティーですが、散々楽しんだにも関わらず、ワインが残ってしまうことがあります。せっかく買ったボジョレーですから、うまく保存したいところです。同書では、「飲み残しても味を落とさない保存方法」が紹介されています。気になるポイントは、ボトルの中の空気をなるべく少なくすること。

ワイン酒場で見たこともあるかと思いますが、よく使われるのがヴァキュヴァン・ワインフレッシュと呼ばれるポンプ式のもの(通称:パコパコ)で、これらはワインの瓶から空気を追い出す仕組みとなっています。

そういったワイングッズが手元になくても、ヨーロッパのマダムたちはビーズやビー玉をワイン瓶の中に入れて、空気の体積を減らして保存しているようです。

また、ビニール袋で空気を追い出す方法も。用意するのはビニール袋のみ。ボトルの中に袋を入れて膨らませるだけで、空気部分がかなり少なくなります。こういった保存方法で、1週間ほどは美味しくワインを楽しめるようです。

いよいよ目前にせまったボジョレー・ヌーボーの解禁。皆さんはどのように楽しむ予定ですか?

<参考書籍>
『30分で一生使えるワイン術』葉山孝太郎著(ポプラ社)