4. 一番最初に書かれたのは『地下の国のアリス』
ルイス・キャロルが書いた『不思議の国のアリス』。
この作品が一番最初に書かれたと思われているのですが、実は違うのです。
ルイスがアリス・リデルのために書いたときのタイトルは、『地下の国のアリス』でした。
『地下の国のアリス』は『不思議の国のアリス』の半分ほどの長さで、チェシャ猫やマッドハッターは登場しませんでした。
その後、ルイスの友人で、人気作家だったジョージ・マクドナルド夫妻から出版を勧められたルイスは、この『地下の国のアリス』に手を加えて、『不思議の国のアリス』を仕上げたのでした。
出版のときには『妖精の国のアリス』や『アリスの黄金の時間』というタイトルも検討されたそうです。
なお、ルイス自筆の『地下の国のアリス』の原本は現在、イギリスの大英博物館に収蔵されています。
5. アリスはイギリスの児童文学を大きく変えた
今から150年前に出版された『不思議の国のアリス』。
この作品は、イギリスの児童文学を大きく変えた作品だと言われています。
アリスが登場するまで、イギリスの児童文学は、子どもたちに対して教訓を教え込むために書かれたものがほとんどでした。
しかし、アリスは教訓を一切排除して、子どもたちが純粋に楽しめる作品になっています。
イギリスの児童文学は、アリスの登場によって、大人のためのものから子どものためのものに変わっていきました。
『不思議の国のアリス』は世界各国の言語に翻訳され、世界中の子どもたちに今でも愛されています。
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