子どもの水分補給のポイント
子どもの水分補給に関する疑問を解決したところで……。次は子どもの正しい水分補給のポイントを教えていただきました。
1: 飲ませるタイミング
首里「のどが渇く前に飲むことがポイントです。例えば、朝起きたとき、ごはんやおやつを食べるとき、外で遊ぶ前と後などに水分補給をしましょう」
2: 必要な量
首里「体格によって必要な水分摂取量は異なりますし、食事からも水分は摂取していますので、1日に必要な水分摂取量を出すことはむずかしいです。
1回の水分補給の目安は50ml~100ml。先にもお伝えしたように、2、3口くらいをこまめにあげてみてください」
3: 習慣化の仕方
首里「親がこまめに水分をとらせたくても、子どもは遊びに夢中になっていたりすると飲まないこともありますよね。
水分が足りなくなる前の習慣を子どもたち自身で身につけていってほしいです。お気に入りのコップをつくったり、飲んだらご褒美にシールをあげたりしてみてはいかがでしょうか」
その子どもへの水分補給の習慣化を親子で楽しく学べる絵本があります。
それは、首里先生が監修したもので、子育て中のお母さんお父さんに寄り添い応援するブランドとして、アサヒ十六茶が子育てサポート事業の一環で開発した「ゴクトレ絵本」。
いまのところ、一般販売は予定されていないそうですが、その「ゴクトレマンとようかいカラカラ」の中では、こんな内容が書かれています。
こうした、イラストやストーリーを使って教えてあげるのも良さそうですね。参考に、ゴクトレのポイントをご紹介します。
●子どものお気に入りのコップを決めて、楽しく飲む習慣をつける
●1回に2、3口くらい飲む
●喉が乾く前に飲む
・おはようゴックン
・おさんぽゴックン
・おそとあそびはまえとあとにゴックン
・ごはんとゴックン
・おやつとゴックン
・おひるねまえにゴックン
・おふろのあとにゴックン
ぜひ参考にして、子どもには早くから水分補給の習慣を身につけさせてあげましょう!
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外出先でトイレと大騒ぎされたら面倒……そんな気持ちもあり、子どもの水分補給に躊躇してしまいがちな親は多いはず。
しかし、そのちょっとした気持ちが熱中症などに繋がってしまうこともあります。
どんどん暑くなるこれからの季節に向けて、今からしっかり上手な水分補給の習慣をつけましょうね。
【取材協力】サニーガーデンこどもクリニック院長 首里 京子先生
日本小児科学会 小児科専門医 認定指導医/周産期新生児学会専門医/日本医師会 認定スポーツ医
東京女子医科大学医学部卒業。3人のお子さんをお持ちのお母さんでもあり、お母さんお父さんの気持ちに寄り添った小児科医として、診療を続けている。