いじめのニュースが後をたちません。
いじめを苦にした中学生や高校生の自殺には本当に胸が痛みます。
親はわが子がいじめられたらと不安に思うものですが、逆にわが子が他の子いじめる可能性だってあります。わが子をいじめっ子にさせないために、親はどうすればいいのでしょうか?
いじめと見られる現象は、0歳からでも起こる
いじめ問題は非常に複雑で、これと言った解決策がなかなか見つけられません。
その理由は、人によって行為の受け取り方がそれぞれ違うからです。
いじめられたと訴えても、いじめたとされる方は「ただふざけているだけ」や「ちょっとからかっているだけ」のつもりだったりするのです。
いじめと見られる現象は、実は他の子と接するようになれば、0歳からでも起こります。
他の子と、何かを取り合って押すとかたたく、自分のハイハイの進路を妨害されてつかみかかるなんてこともありますね。
もちろん本人はいじめているつもりなどないでしょう。でも力の強い子がいじめっ子、弱い子がいじめられっ子という構図が出来上がってしまいます。
そう考えると生きるための行動の中に、常にいじめの芽が潜んでいると言えます。
いじめをなくすためには、そのことをしっかり認識しておく必要があるのです。
いじめられた子がどんなに声高に叫んでも、いじめる側に自覚がなければ防ぎようがありません。
保育園と幼稚園でいじめに対する対応は違うの?
では、幼児教育の現場では、いじめに対してどのような対応をしているのでしょうか?
保育園と幼稚園では対応に違いがあるのでしょうか?
確かに、保育園は親が就労などで保育できない子を0歳から預かりますから、起こる出来事も多岐に渡ります。また多くの子ども達が生活を共にするという感覚になりますから、いじめをはじめ、より多くの出来事が発生しやすい環境と言えます。
ですから、いじめなどがあった場合でも、保育園では、他の子と関わるという生活の中で起こった出来事と捉え、子ども同士で解決させることが多いかもしれません。
一方幼稚園は、特に私立の幼稚園の場合は、しつけは家でされている、または親がするべきというスタンスのところが多いです。
幼稚園はお勉強的な要素が強いので、他の子と自由に関わる時間より、先生の指示で動くことの方が多いとも言えます。
ですから、子ども同士のいじめなどが起こる可能性は保育園より低いかもしれませんし、そういう問題が起こった場合は、親が呼び出されて注意されるなんてこともあるかもしれません。
それでは、子ども同士のいじめが起こりにくいかもしれない幼稚園の方が、子どもには良い環境なのでしょうか?
実はそうとも言えません。
他の子と自由に接する機会が少ないということは、他の子との付き合い方を学ぶ機会が少ないとも言えます。
また、どんなことがいじめになるのかもわからないまま小学生になるということでもあります。当然ながら、いじめに対する免疫もできていないでしょう。