保育園や幼稚園で知り合ったママたちの中には、気の合う人もいればそうでない人もいるものです。

そんなママたちが何人か集まってLINE グループトークを行う機会はよくありますが、そのグループLINE面倒に感じたり、うまくコミュニケーションを取れずに悩んだりしているママは多いのではないでしょうか。

そこで、よくある悩みそれぞれに対してコミュニケーションの観点から、日本教育推進財団認定コミュニケーショントレーナーの石本田鶴子さんに、対策を教えていただきました。

ママ友のグループLINEでよくある悩みの解決策

よく、ママ友のグループLINEで、よくある悩みとして、「レスすべきか迷う」「会話に入れない、入りづらい」「会話が面倒」「何を話せばいいかわからない」といったことがあります。

これらの悩み、一度は感じたことがあるのではないでしょうか。それぞれの解決策を石本さんにアドバイスいただきました。

レスすべきか迷う

石本田鶴子さん(以下、石本)「内容が子どもに関係する重要な連絡事項であるなら、迷わないはずですよね。

つまりあなたがレスすべきか迷うのは、たいして重要な内容ではない、言わばどうでもいい内容の場合や、この話には関わりたくないなと感じるときだと思います。このような場合には、次の2つの選択肢をご提案します」

1.勇気をもって既読スルーする

石本「そもそも、送られたラインに必ずレスをしなければいけないということはありません。迷うということは、本心では『しなくて良いならしたくない』という気持ちがあるからでしょう。そうであるなら、大人として、母として、既読スルーを恐れない気持ちを持つ必要があります。

仲間外れにされたくない、嫌われたくない、子どもに影響があったらどうしようなどと心配になるかもしれませんが、中途半端なレスを永遠に続けて、この先ずっとストレスをため込んでいては、かえって子どもにも良くないでしょう。

きちんとものの言える子どもに育てたいなら、まずお母さんがお手本を示す必要があります。それで壊れる関係なら、その人間関係はあなたには必要のないものだったと考えて問題ないのではないでしょうか」

2.感謝のレスだけをする

石本「もし、この先もそのグループと長く大切に関係を続けていきたいと考えているなら、『ライン、ありがとうございます』『知らせてくれて、ありがとう』『ご報告、感謝です』といったようなお礼の言葉だけ返すというものです。

人には“自己重要感”という生きていくために必要不可欠な欲求があります。“自己重要感”とは、人間は誰でも、自分自身そして他人からも、自分は重要な人間だ、価値のある存在なんだと認めてもらいたいという深い欲求のことです。

ですので、人は自分の自己重要感を満たしてくれる人に敵意は抱かないものです。感謝を伝えて、発信したママの自己重要感を満たしてあげてください。さらに今後のことも踏まえて、このママさんはこういう話題にはあまり興味のない人なんだと、周囲に認知してもらうことも重要です」