フォトコールでの(左から)風間杜夫、中尾明慶、平田満

 舞台「熱海殺人事件」の初日公演前フォトコールおよび囲み取材が8日、東京都内で行われ、出演者の風間杜夫、平田満、愛原実花、中尾明慶が出席した。

 本作は、つかこうへいの代表作として、2010年7月に亡くなった後も上演され愛され続けている。今回は1980年から82年まで木村伝兵衛と熊田留吉を演じた、風間と平田のゴールデンコンビが33年ぶりに復活する。

 風間が「けいこの頭からせりふを交わしただけで33年前に戻りました。体に染みついている」と語ると、平田も「一人だけだったら浮いていると思いますが、二人いて良かった。33年前にすでに新人刑事の役といったら笑いが起きたので、年齢のサバを読んでいるという設定になった。今はもう皆さんの情にすがりついてなんとか…」と語り、苦笑いを浮かべた。

 つかの娘で元宝塚トップ娘役の愛原は、父の作品には初出演となる。「初めての父の作品なので、これは本当に命懸けで頑張らなくてはいけない、甘えは許されないという強い思いでけいこを始めました」と振り返った。

 同じく初出演の中尾は気合の入った丸刈り頭で「気合はもちろん入っています。それるところはどこでもそりますよ」と笑わせた。「現場もけいこも楽しくやってきたけど、重圧がものすごく苦しいです。つかさんには多分『おまえもう帰れ』と言われているところだと思う。必死に食らいついていきたい」と並々ならぬ思いを述べた。

 舞台は8日~26日、都内、紀伊國屋ホールで上演。