そして最後に暁(Vo)登場。マイクを胸に何度も叩きつけ「行くぞ!いいか!」と『墓穴』のイントロが始まり、激しい音を奏でながら何度もフロアを煽るメンバーの姿は気合充分といった様子。
「焼き付けてくれ!消えないように…!」と暁が叫び『身を知る雨』。「もっともっと狂っていけ!オレに続け!全然足んねえぞ!」と『Apoptosis』から、ダンサブルなイントロから『私と理解』へ。全身全霊をかけて一丸となっているバンドに対して全力で応えるフロア、双方からあふれんばかりのパワーしか感じない。
息を切らせながら、想いを語る暁。「EAST、よくぞ選んでくれました。アルルカンです。8ヶ月ぶりの、2度目の”今日”、僕達は何が変わったのか、そこに混ざる君たちがどう変わるのか。確かめてほしいと思います。…とことんやるぞ!全力でかかってこい!行く宛なんてどこにもない!…」
始まったのはアルルカン随一のスピード感のある曲『imp』、フロアも激しく動きまわり、大きい身体をさらに大きく広げステージからフロアを睨みつける祥平、中央のお立ち台に上り頭を振る來堵。「何が恥ずかしいんだ!ここにいる時点で充分恥ずかしいぞ!」などフロアに向かって叫び散らしながら暴れ倒す暁。
そして「引きずり出してやる!絶望の中へ行こう!」と始まったのは、自身の、アルルカンのフロントマンとしての名前を掲げた『暁』。
『「どこへ行こうと地獄でしょう」と、 「待っているのは地獄でしょう」と。 さぁさ ご覧あれ 笑うこの道化が 死ぬまで踊る 運命劇 』アルルカン『暁』
ある種の決意表明のような歌詞歌い上げる暁。彼のトレードマークである2つ角の髪型はライブ序盤でもう原型をとどめていない。そんなことを意に介さず歌い続ける。
『胸の内側に宿る息』スポットライトに照らされ、光に向かって手を伸ばし、『カレイドスコープ』冒頭で放たれた「望んだものと、手に入れたもの、自分が重ねてきた時間も疑えば僕を裏切るだろう。信じ方が甘かったのか…?似たような景色を…これからもずっと…」という言葉。
何の信じ方が甘かったのか、何が彼を裏切ったのか。それは今年4月のEAST公演のことなのか、そうでなく別の何かのことなのかは、本人やバンドにしか分からないことなのだけど。ミラーボールの光に照らされるステージで胸に手をあてる暁。