そして堕門の打ち出す独特のリズムから『リビドー』が始まり、再びフロアは灼熱に変化した。
『Pandora』ではWODが発生し、激情サウンドが疾走する『シオン』とタイプの違うアッパーチューンを立て続けに繰り出した。
堕門からバックドロップに書かれたメッセージについて「皆の気持ちや言葉をしっかりと受けとめて、僕らはここに立っています」お礼を伝え、祥平は「今日僕たちは2年間やってきた重みをしっかりと示して3年目にいきたいと思います」とコメント。
「アルルカンは3年目ですが、こんなところにとどまってないで、まだまだ先に進むんでよろしくお願いします」と來堵 。
そして奈緒から「一回目のEASTは俺の誕生日で、今日は暁と來堵の誕生日だからハッピーバースデー歌ってもらってもいいですかね!」とちょっとしたサプライズがあり、照れくさそうな二人を前に全員でバースデーソングを祝うという一幕もあった。
暁の「視界が広がれば広がるほどわからなくなってくる、だけど俺は、これからも『好き』か『嫌い』かはハッキリと口にし続ける、俺が俺でいられなくなるまで、俺が俺でいられるまで…」という独白から、『似非林檎』『ジレンマ』『ナミダノアト』『人形』と新旧入り混じったアルルカンの「現在」を叩きつける。
そして「こういう誕生日も悪く無いですね」という暁のMCをはさみ、『クオリア』では真っ青なライトでステージが染まり、『像』で「待ってました!」と言わんばかりにテンションを爆発させるフロア。
そして彼らのファースト・シングルである『Eclipse』、ラストはアルルカンのファンの総称でもあるタイトル、『ダメ人間』で締めくくった。
日頃から「アンコールは当たり前のことではない」というスタンスを貫いているアルルカンだが、この日はフロアのアンコールにこえたえて再びステージに登場。
「『「私」と”理解"』と『像』どっちにする?」と奈緒が多数決を取るも上がる手は当然バラバラ。”欲しがる”フロアに対して「両方やろう!」という暁の提案により『「私」と”理解"』と『像』の二曲で存分に盛り上がり、最後に奈緒がフロアに向かって感謝の言葉をなげかけステージを去っていく。
様々な意味で「空(から)」っぽの何かに感情や熱量を詰め込むだけ詰め込んで、この日のライブは幕を閉じた。