映画『母と暮せば』の大ヒット御礼!大入り袋配布!舞台あいさつが21日、東京都内で行われ、出演者の吉永小百合、二宮和也、山田洋次監督が出席した。
吉永は、12日の公開からのこの日までの気持ちを「子どもが受験に成功し、学校に通って1週間という気持ち。初日よりももっと胸がドキドキしております」と語った。
公開初日の舞台あいさつで「(映画が公開されて取材などが終わり)きれいな服を着て、きれいな髪にしてもらっていた毎日もなくなり、普段の汚い格好で汚い髪形に戻ってしまうのがさみしい」と語り、笑いを誘っていた二宮。
この日はそれを引用する形で「またきれいな格好で皆さんの前に立てる機会というのは、映画が大ヒットしなければ得られなかったかなとも思うのでうれしいです。皆さま方のおかげです」と笑いを交えながら感謝を述べた。
母親役の吉永と息子役の二宮は、互いをファーストネームで呼び合うなど、これまでの舞台あいさつなどでも心を通わせている様子を見せてきた。山田監督は「長年同じ屋根の下で暮らしてきたような感じ。それは作ってできるものじゃない。顔も似ているしね」と二人の“親子”ぶりを絶賛。
吉永も「初めて会ったその時から“私の息子”という思い。でも映画の中でのことなので、かわいい浩二、和也さんとほとんどお別れになってしまうという寂しさをしみじみと感じております」とコメント。
それを聞いた二宮は「身にあまる光栄です。息子と言ってもらえて、いろいろなことを経験させていただいた。寂しくなるなぁという思いは一緒です」と名残惜しそうな表情を見せた。
舞台では、観賞した観客、黒柳徹子、北斗晶など著名人からのメッセージのほか、ラグビー日本代表の五郎丸歩選手からのビデオメッセージも紹介された。
以前から、互いの母校である早稲田大学のラグビー部を通して交流のある吉永について「ラグビーの母」、「日本の母」とメッセージを送った五郎丸選手。吉永は照れた表情を見せつつ「こんなに人気者になってもチャラチャラしないで本当のご自分を持っている方。メッセージをくださってくれしい」と感謝を述べた。すると“息子”の二宮が「いいえ、私の母ですよ」と返し、会場は温かい笑い声に包まれた。
また、二宮は「いろいろなことを考えてしまう話かもしれないんですが、家族のお話だと思っている。どこにでもある一つの家族の話。自分に置き換えるということではなくて、映画を通して追体験していただけるような話かなと思っている。どうぞ何度も何度もかみしめて見ていただけたら」と観客にメッセージを送った。