自分の中にあるホセとパンチート
中尾「声優を大きく分けると、声を変えて仕事をする方と声は変えずにそのキャラクターで性格付けで変えて台詞をつくっていく方がいらっしゃいます。」
古川「そうですね。二分されますね。」
中尾「古川さんも私も性格付けを重視するタイプ。声をつくるのが1つあるからあまり言えないのですが、本当はそういうのが得意じゃなくて、声はこのままで役付けで変えていくのが好き。」
古川「そうですね。どちらかというと演じ分けみたいなところ。」
中尾「なので、性格付けでしゃべることのほうが多いような気がします。だからパンチートにしてもホセにしても、このまんまの声で、性格でキャラクターがつくられていく。」
中尾「ラテンのノリは私の中にあると思うんです。私、好きなんですよ。」
古川「ホセ・キャリオカはホセ・隆聖。自分のところを通過させないと。脇に役をつくっちゃうと嘘になっちゃう。」
中尾「もちろん自分の中にないものは嘘ですからね。どこからか引っ張ってくるんですよ。自分の中の物をだすのはもちろんですけど、自分に寄せていくこともありますね。」
オリジナルボイス版も必見
古川「中尾さんの日本語のホセは秀逸ですね。オリジナルボイスの声優さんがまたすごいうまい方でね。それを越える日本語版が特徴的で。」
中尾「いえいえいえ、そんなことないです。」
古川「向こうの人達、本当に上手いですよね。息遣いまでね。よくとってらっしゃるんですよね。流石ですよね。」
中尾「なんとか負けないように。」
古川「負けてないですよ。」