力強さと威厳を併せ持つ、ジャスミンの心を解放する楽曲

実写版『アラジン』は、アニメ版に比べ、ジャスミンの置かれている状況や彼女の心情、背景などを、かなりしっかり掘り下げて描いています。

観終わった後思わず「タイトル『ジャスミン』で良いんじゃないか…」と思ってしまうぐらい、彼女の物語でした。

『アラジン』 (C)2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

他国の王子と結婚することを求められますが、無能そうな王子より、誰よりも信念が強く、勉強も準備もしてきた自分こそが、国王にふさわしいと自負しているジャスミン。

アグラバーの未来を心から憂えており、民を優しく強く導きたいと願っていますが、ジャファーからも、親であるサルタンからすらも「女が意見など言うべきではない」と、一蹴されてしまいます。

抑圧され心の声を押し殺してきたジャスミンが、ついに己を解放し、愛する民のため指導者として立ち上がります。

ついにジャスミンが声を上げた!

「スピーチレス~心の声~」は、王国を乗っ取ろうと企むジャファーによって幽閉されそうになるジャスミンが、自らの信念を貫くべく衛兵の手を払いのけ歌い上げる、力強くエモーショナルな楽曲。

「好きなだけ打ちのめしてみなさい、私は決して倒れないから」

「たとえ首を絞められても、呼吸をやめないし声を奪わせない」

「檻に入れられても、ただ床で死ぬなんてごめんだわ」

「もう黙っていられない、甘く見ないで!」

と、心を揺さぶる曲調もさることながら、その力強い歌詞にも圧倒されっぱなし!

力強さと威厳を持ち、現代らしい要素もプラスさせた新生ジャスミンが、信念のため決断して立ち上がるのです。

大ヒット曲「Let It Go」に勝るとも劣らない、ディズニー至高の新たな抑圧解放ソングが生まれた瞬間でした。

「ディズニー特集 -ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます