——今回のアルバムは『蛇であれ 尾を喰らえ』でテーマがウロボロスということですが、これもすんなり出てきたのでしょうか?

久我:前のシングル『7 Die Deo』の制作が終わった段階で、なんとなく見えていましたね。去年の活動自体がアコースティックライブを色々なところでやったり、羽田空港やら船やら、劇場ライブだったり…、LIPHLICHならではの個性的活動に力を入れていた中で、オリジナルアルバムをリリースしていなかったんです。どこかLIPHLICHとして出せるものを全部出し尽くしちゃったなあっていうのがあって。

そこから「ウロボロス」というテーマが出てきました。死と再生、永続性という意味もあるので。
ぐるっと円をかいたモチーフもツアーとかとリンクする気もするし。

——2月13日から横浜を皮切りにワンマンツアー「ウロボロス-蛇であれ 尾を喰らえ-」もはじまりますね。

久我:1月24日の赤坂ブリッツは、「破壊の日」というか。今までのLIPHLICHが終わって、リリース前に予備知識もないものを見せるのことがテーマでした。それで新作がリリースされた後の2月13日からはどうなるのかな…といった感じですね。

新井:僕の地元が群馬なんです。前橋では去年誕生日にやらせてもらいましたけど、高崎はワンマンツアーでは初めてですね。

——ファイナルは川崎CLUB CITTA’ですね。ここもワンマンは初めてですか?

久我:そうですね。主催イベントはやったことがあるのですが、ワンマンは初です。地元な上に、初めてSADSを観た会場です(笑)。

——本当にSADSお好きですね(※記事『DAZZLE VISION・Maiko、MEJIBRAY・綴、LIPHLICH・久我新悟が“SADS”を語る! リスペクトアルバム発売記念座談会』参照)。

新井:僕はhideさん大好きなんですけど、毎年hideさんの誕生日ライブが行われる場所じゃないですか。そこで遂にワンマンできるんだなあって。心踊りますね!気を引き締めてやります。

進藤:私は特に…。

新井:一応地元じゃん(笑)!

進藤:あの辺、釣りには行きますけどね。船出して、沖の方に行くとアジなどが釣れます。

——あっ、はい…。

進藤:ふふふ、でも印象でいうと去年の1本目の主催イベントが印象深いですよ。その頃はまだ実験的な試みをしていたので、『Underground In My Scum Heads』の1曲のみを披露したんですね。こんな特殊なことするのウチぐらいだろうな、これから川崎CLUB CITTA'に出るときは毎回それを思い出すんだろうな、なんて思いましたね。

小林:僕は参加して初音源での初めてのツアーのファイナルですし、思い入れがきっとできると思います。これから(笑)!

——皆さん未来に向かってる感じがしますね。

久我:そんなポジティブバンドみたいに…。

一同:(笑)。

久我:「未来に向かって!」みたいなの似合わないな〜。

小林:「翼広げて!」的な(笑)。

——まあ見た目や曲調はそうではないかもしれですが。でも『SHOW MUST GO ON』ってタイトルが今のLIPHLICHを象徴しているなとは思ったんですよね。「ショーを続けなければならない」「それでもショーは続く」…。これほど適切な表現はないんじゃないかと。

久我:自分でもタイトルをつけた時にそう思いましたね。元は違う題名だったんですけど、いろいろあってから歌詞も変えましたね。なるべくしてこの歌詞になったというか。

——これからが楽しみですね。

久我:ありがたいですね。ずっとこれからが楽しみだと言われ続けたいです。…やっぱ良い言葉だよね。『SHOW MUST GO ON』。

新井:ぴったりだよ。