オールスターのガチンコ勝負は見応えあり!
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――元々、このチャリティーマッチは、選手から声が挙がってスタートしたそうですね。
選手主導のキャプテン会議という組織がありまして、そこでラグビーを通じて社会貢献をしたいという話が出ました。それで、チャリティーマッチをして、その収益を福祉団体に寄付することにしたんです。
2011年には東日本大震災が起きたので、そこからは東北三県のラグビー協会や、三県の福祉団体へ寄付をするように切り替えました。選手たちに、継続的に復興まで支援していこうという強い思いがありましたので。
また、ゲーム以外でも、トップリーグの選手たちがクリニックを開き、地元の子どもたちにラグビーを教えたり、ラグビーを知らない子どもたちとも交流をしようという話になりました。ラグビーというスポーツの認知度を上げようと、学校訪問をしたりもします。そういう親善大使的な意味合いもありますね。
――2016年は、これまでにない規模のチャリティーマッチとなりそうです。
昨年は、日本のラグビーにとってステップアップした年になったので、2016年は、オールスターのメインイベントとして、スーパーラグビーに参戦するヒト・コミュニケーションズ サンウルブズと、トップリーグ選抜チームのトップリーグXVが戦います。
以前も、オールスターのチャリティーマッチとして試合はやっていましたが、東西に分かれたお祭り的な雰囲気があり、真剣勝負とは程遠かったのですが、選手側からも、やるからにはしっかりやりたいという声が出ていたので、今回は真剣勝負をすることになりました。
特にトップリーグXVは、この試合で頑張れば、次はヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ、日本代表が見えてくる。すなわち、この2チームから選ばれた日本代表が、6月の対スコットランド戦に出場できるという可能性があるわけですから。その辺を頭に入れて、ゲームを見ていただいたら、非常に面白いんじゃないかと。
2019年のワールドカップを含め、次世代を担う人材が出てくると思うので、絶対に見ておいた方が良い試合です。
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――先物買い的な感じでしょうか?
そうですね。この間、2015-2016シーズンのラグビー トップリーグのベスト15に選ばれた選手、稲垣啓太や堀江翔太は、ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズで出場します。トップリーグXVも注目していただきたい。
同じく、トップリーグのベスト15に選ばれた江見翔太、浅原拓真が出場します。昨年のW杯の際の日本代表を影で支えた廣瀬俊朗も出ます。
今年度を持って引退を表明した大西将太郎も入りますし、2011年のW杯の日本代表主将の菊谷崇も入っています。しかも、率いるのが、今シーズンのトップリーグで日本人監督では最高位の成績をもつ東芝の冨岡(鉄平)監督。彼は熱い男で「勝ちに行く」と言っていますから。トップリーグ2位の監督がトップリーグXVを率いて、ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズにチャレンジする。いい試合をして勝ったりするとますます面白くなります。