2015年は、お茶の間においてラグビー開眼の年となった! ワールドカップでラグビー日本代表が強豪・南アフリカを倒し、世界中の人々を熱狂させたことも記憶に新しい。
その後、ラグビー旋風が到来。五郎丸歩選手が大ブレイクしたことで、彼の独特のポーズは社会現象となり、「五郎丸(ポーズ)」は今年の流行語大賞のトップ10に入った。
7人制ラグビーが正式競技となった2016年リオ五輪では、男女共に日本代表の出場が決定し、追い風を受ける中、今は「ジャパンラグビー トップリーグ」が熱い。この機会にこの男たちの熱いプレイに注目し、ラグビーの面白さを再確認してみようではないか。
そこで、元ラグビー日本代表選手で、現在、トップリーグ委員会の委員長を務める太田治氏にインタビューし、ビギナー向けにラグビーの魅力や見どころ、知る人ぞ知る意外な楽しみ方について、話を聞かせてもらった。
――太田さんは、今のラグビー旋風の手応えをどう感じていますか?
「そうですね。ワールドカップでの日本代表の活躍は、ラグビー業界に好影響を与えてくれました。多くの方に来場いただき、11月13日に開幕しましたトップリーグにはお客さんも1開催の平均入場者数は対昨年比170%の8147人(第4節終了時)と非常にありがたい結果がでています。そのトップリーグはワールドカップの日本代表選手の31人中28人が所属しています。」
――五郎丸歩選手が大ブレイクしたことも大きかったですね。
「五郎丸選手はカッコいいし、落ち着いたコメントもいいですね。でも、あそこまで人気が出るとは思わなかったです。やっぱり、勝つことに注力しなきゃいけないんだなと実感しました。それには、日本代表における“選択”と“集中”が必要で、今回はそれが結果に結びついて良かったです。実際、トップリーグの反響にも影響が出ていますし、いろんなメディアでも、ラグビーのネタが取り上げられるようになりました」
――そもそも、ラグビーを生で観戦する魅力はどんなところでしょうか?
「ラグビーは肉弾戦です。コンタクトスポーツなので、タックルしたり、ボールを持った選手が当たりに行ったりすると、ドスッといったような音が聞こえるので、スタジアムで観ると、臨場感が違います。テレビだとなかなか伝わらないので、その音にも感動するのではないかと思います」