貼ってはがせるオシャレなテープといえば、女子が大好きなマスキングテープです。

ここ数年、文具店だけでなく雑貨店や100円ショップなどでも様々なデザインのマスキングテープを見かけることが増えましたが、そのブームの火付け役といえるのが、マスキングテープブランド「mt」を展開するカモ井加工紙。岡山県倉敷市に本社・工場を構え、マスキングテープだけでなく「粘着」商品の研究開発をしてきた専門企業です。

創立93年を迎える老舗企業ですが、雑貨としてのマスキングテープは2008年に販売を開始したばかり。以来、デコレーション用のマスキングテープ市場は年々拡大しているようです。

今回は、「mt」の製造工程を見学できる人気のイベント「mt factory tour」をご紹介。2012年の第一回から右肩上がりで参加者が増えているという、その魅力を探ってみました。

マステの模様のようなバスに乗って、ツアー気分も盛り上がる

リノベ空間でカモ井の歴史、日本のものづくりの力に思いを馳せる

「弊社は1923年の創業以来、一貫して「紙」と「粘着技術」にこだわってまいりました。このmt factory tourを通じて弊社の歴史の一端、日本のものづくりの力に思いを馳せていただければと思い、企画いたしました。」と、「mt factory tour」を始めたきっかけを教えてくださったのは「mt」の広報高塚さん。

参加人数は年々増えており、昨年は約8000名が参加。建築設計事務所「TNA」がリノベーションを手掛けた「本社第三撹拌工場(カモ井加工紙史料室)」と「本社第二倉庫」を見学するツアーでは、これまでのmtが全て見られる史料館やmtのテープを存分に貼ることができるワークスペースが人気だそう。

今まで作った全てのmtが見られる史料館
リノベーションされた空間で、クリエイティブな刺激に触れる

また、倉敷の名物料理ぶっかけうどんの元祖「ふるいち」などの名店が工場内の食堂に出店するとのこと。今後はツアーの中に体験型のイベントを増やしていきたいとのことで、さらにパワーアップしていきそうです。