遊びとか趣味って域じゃない、もう自分たちだけの問題じゃないって思う

――活動の中で、ココだけはゆずれない!というものは? 「生ハムと焼うどん」でいる上で、これは絶対!みたいな。

東:楽しむこと。

西井:自分たちのやりたいことをやること。

東:そう、それは絶対ゆずれない。

――今もある意味曲からライブの構成まで全部やってるわけだもんね。たとえば今の活動がこれからどんどん規模が拡大していったとき、いろんな大人の人が来て、一緒に仕事をするようになっていくと思うんだよね。そうなったら、今まで自分たちの楽しいことをやってきていたのに、それがいつかビジネスになる日が来ると思うんだけど。

東:これから、っているより、今もう既にビジネスになってきてると思う。遊びとか、趣味って域じゃないって言うのは実感してる。

西井:なんか周りも手伝ってくれてるし、食いしん坊も増えたし、もう自分たちだけの問題じゃないって思う。

――ふたりともそんな意識あるんだ。

東:ちょっとずつね。芽生えてきた。だって、ふたりだけだったら、活動してて、あ~、疲れたからやめようか、って言えるけど、今は食いしん坊も、関わってくれている人も、ぴあさんみたいに注目してくれて応援してくれる方々も増えてきたのはわかっていて。

自分たちだけの夢だった活動が、周りの人の夢になってるなって。

――みんなの夢を背負ってるんだ!って感じだ!

東:そう。まだ胸を張ってそれをいえるほど大きくはなってないけど。これからもそうなっていけたらなって。

――やっぱり活動始めた当初に比べて環境の変化とか気持ちを引き締めないとって言う瞬間があるんだ。

西井:なんで自分がいまがんばろうって思えてるかって言うと、やっぱい環境の変化が一番大きいんだよね。やっぱり食いしん坊も増えて、周りの人も頑張れ!って言ってくれて。応援してくれている人がいるって幸せだなって。そう思えているから。

東:ほんとに増えたよね!

――どの辺から「きてるな」って感じた? 最初はもちろん少なかったはずでしょう。

東:少なかった(笑)

西井:3人とか。

撮影:稲澤朝博

――でも去年の夏くらいからどんどん増えたよね? ファーストワンマン発表してたのも夏だったかな。意識が変わっていたのかな?

東:あたしのママ曰く、ちょうどその夏の時期にっちゃんの意識が変わった瞬間ってのがあったみたい。この前言っていたんだけど。

西井:えー。

東:にっちゃんは、前のユニットでは、可愛い&清純派アイドルなイメージがあって、たまにぶりっ子キャラ的なところがあったけど、1回吹っ切れたというか、おおっ!て思う瞬間があったみたいです。

西井:いつだろう!(笑) 実感がない(笑) でもライブの前って、元々いつも緊張してたんですよ私。でも何でかわかんないけど、最近は全く緊張しなくなったかも。

東:たしかに!

西井:本番にすごく強くなったなってのはある! 大丈夫でしょうって。楽しむ気持ちのほうが勝ってる。

東:それはホントにそうだね。だって前私がにっちゃん励ましてたんだもん。にっちゃんが、あーどうしよどうしよ!って、で、あたしがだいじょぶだいじょぶ!って(笑)

でもいま逆転してるかも(笑)あたしがセリフとか手に書いてて、どうしよどうしよ!って。こう見えて、実は本番前はギリギリまでわたわたしてる(笑) セリフ覚えて整理して、の繰り返し!

――東もテンぱるんだね……(笑)

東:うん。私はテンぱるタイプ。

――でもちゃんとネタあわせはやるわけでしょ?

西井:もちろんやるけど、どんだけやっても不安はある。怖いよー……。

東:ステージの上では本当に何があるかわかんないから。

――練習どおりにいかないと焦る?

西井:うん! ヒヤッとするよ! でも逆にそれがおいしい……ときもあれば、って感じ(笑)

――大体本番ではふたりが失敗すると食いしん坊が大喜びしてるよ(笑)

東:そう、だからそうなってしまったときも想定はしてる。うまく切り返せるように。それもアリっていってくれる人がいるのはわかるから。

最近のライブでも音響さんが間違えたことで盛り上がったっていうのもあったし。そういう時は結果オーライでおいしかったなーって思う。でも、やっぱりそういうのに頼りたくないし、失敗せずにきちんとしたものをお見せしたいなって思ってます。

――思考がプロのお笑い芸人みたいだ(笑) ライブでのふたりの売りってなんだろうね? 元々コンセプトとか考えてやってた?

東:なんだろう~。全然戦略的なことは全く考えずにココまできちゃったなあ。

――人と違うことをしたいっていう単純な発想?

東:そう! まさしく、ただそれだけ! こういうコンセプトでこんなんやってこう狙っていこー、とかは一切なくて。セルフプロデュース色出して狙っていこう、とか全く考えたこともなかった。

西井:なんか周りの人にセルフプロデュースって凄いんだぜえ!って言われて、へ!そうなんだ!って気づいた(笑)

東:そうそう! これ押していこうー!って(笑)

バンドとかも学校で組んでで、文化祭と、外のライブハウスみたいなのにも出たりしてたんだけど、そのときもブッキングとか自分たちでやってたし。リハーサルとかも自分たちでやったな。バンド活動って、そういうのが当たり前の世界だったりするから、それを自分たちの活動に当てはめてたって感じで。

だからあんまりセルフプロデュースってこと自体にもピンとこなかったし、普通にそういうもんだと思ってて。

――バンド活動も外でやってたんだー。

西井:ちょこっとね。私と東とあと4人いて、6人。

――きっかけは、文化祭?

東:そう。それで、仲間とバンド作るところから。

――それがある意味ふたりの活動の一番のきっかけだね。たまごかけごはんも、元々そのバンドのオリジナル曲とのことで。

東:そう。私が初めて作った曲。

フォトギャラリー【写真】「生ハムと焼うどん」キュート&刺激的!? たっぷりフォトギャラリー
  • 撮影:稲澤朝博
  • 撮影:稲澤朝博
  • 撮影:稲澤朝博
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