――そして3月11日から発売される会場と通販限定のCD『貴方だけを壊して飾ってみたい』ですが、こちらはすごいタイトルですね。
芥:そう言われるんですけど、結構普通の感覚じゃないですか。好きなモノはそっと部屋の中に置いときたいって思うのは。
――はい。
芥:ほら、「はい」って言った!
――誘導尋問的な…(笑)。
芥:だからみんなが思ってることを描いただけなんですよ。最初はもっとエログロじゃないですけど「その舌を切り取って…」みたいな歌詞を書こうと思ってたんです。
ゲームのタイアップ(恋愛ゲーム「貴方日記~ユーフォリア~」)もあるので、その世界にそって、普段言えないことをやってやろうって思ってたんですけど、やっぱり僕は僕すぎて、非常に平凡なことしか言えなかったんですよ。
歌詞を聴いていただければわかると思うんですが、「純愛」です。
shia.:壊さないと飾れないんですか?
成人:それはつまりまとめると「独占欲」ってことかな。
千歳:今いいこといったね!
――タイトルはショッキングですけど、曲は「Chanty節」というような楽曲ですね。
千歳:いつものスタジオでいつも使うコード進行で合わせた感じなので、100%Chantyといえばそうなのかな。
野中:変に意識をしたわけではないので。かっこいいと思うことをつなげていって。
shia.:「このリズムだったらこの刻みじゃない?」みたいな。
成人:今回が一番テーマが無いかも。
芥:あるよ! こういう曲にしたいからって俺が散々動きまわってたじゃん(笑)。
野中:スタジオで、真ん中に芥がいて、なにかあったらすぐ(演奏を)止めて「ここはこう! こんな感じのギター弾いてみて!」みたいに言ってたりして。
千歳:指揮者だよね。そう言われてみれば、考えてないようで操られていたのかもしれない。
野中:バンドとしては良いことですよね。最終的には素材の味を活かして美味しい料理が…。
芥:このさわやかな感じにイントロにこのタイトルぴったりですよ。そう思いません?
ずっとタイトルを決めかねていたんです。最初はもっと「恨み」じゃないけど、直接的な動詞を考えていたんです。でもそういうインパクトとは違うんですよね。
僕の中ではイントロからAメロに行くまで、レースのカーテンが血塗られていくさまが想像できるわけですよ。僕のことを好きそうに見てくれてる女の子のレースが何故か血塗られていく…みたいな。それを考えていたんです。
千歳:俺、このタイトルに決めたって聞いた時に、安心しましたもん。
芥:やっぱりタイトルといえばB'zですよ。日本人が学ぶべきタイトルは「愛のままにわがままに…」みたいな。
一同:ホントかよ(笑)。