――ご自身が担当されたキャラクターで特に愛すべきポイントはなんですか。
八嶋:ナッシュはドジだということですね。
それでも失敗じゃないんだとすごく誤魔化しているところが僕と共感して。
適材適所なキャスティングだと思いますよ
好きですよ。自分を見ているようですから。
松重:ブッチはワニと格闘した跡が残っていてその歯を抜かない、というのはどうかと思います。(笑)
それが勲章なんでしょうけれどね。
片桐:いかついけれど可愛いものが好きというキャラクターは面白いなと思いました。
牛追いのシーンの吹き替えはひとりで叫びまくらなくてはいけなくて、そこは自分が面白いなと思いました。
血出るかと思うくらい叫びましたね。
――ピクサー作品で一番好きな作品はなんですか。
八嶋:『カールじいさんの空飛ぶ家』です。
作品のセリフは多いけれど、冒頭の奥さんが亡くなるところまで無言で一気にいくじゃないですか。
そしてそこからのおじいさんの冒険ということで、すごく良い省略とディフォルメということで、その緩急の付け方がすごいなと思いました。
あとは『モンスターズ・インク』にNG集がついていたんですよ。
あんなことされたら俳優いらないんじゃないかとすごくびっくりしました。
本編でも目線やまばたきがきちんとお芝居のそれになっていたりするから、文句も言わないギャラも言わないNG集まであってすごいなと思いました。
松重:20年前に唐沢くんと舞台をやっているときに、今度アニメの声やったので観に行ってと言われて家族で観に行ったのが『トイ・ストーリー』で。
こんなの観たことないよ、こういう風になっていくんだ面白いなと思いました。
吹き替えも唐沢くんや所ジョージさん(バズ・ライトイヤーの声優)とかがやっていて、はまっていて面白いな、俺もやってみたいなと思ってから20年たちましたね。
『トイ・ストーリー』は2が出ても家族で観に行きましたし、3が出ても行きましたし。続編も期待しています
片桐:私たちのスピンオフとかやりたいですね。