■こう食べれば、料理が本当に美味しいかわかる!

「今、一皿目のハンバーグを改めて食べてみたんですが、冷めても美味しいですね。実はこれ、私が料理の味を判断するひとつの方法なんです。ほら、アツアツの時ってなんでも美味しく感じるでしょう。ラーメンのスープにしても白いご飯にしても。だから、冷めてからの方が本当の味はわかるんですよ。味に深みがないと、冷めると食べられないですから」

――それは誰でも使える判断方法ですね。
「まあ、でもこれは仕事の場合ですけどね。ハンバーグはやっぱりアツアツが一番。それからこの三品は鉄板でしょ。ジュージューという音がまたいいんですよ。音のシズル感というのも美味しさのポイントですから」

――五感に訴える美味しさですね。

■ハンバーグはジャパンオリジナル!

――では今度は「春野菜のさっぱり四元豚ハンバーグ~黒酢と生姜のオニオンソース」です。これはポーク100%ですね。

 

「レンコンも入っていて、食感がいいですね。ソースも黒酢だし、どちらかというと中華料理。肉団子のイメージでしょうか。牛より肉肉しくなくて優しい味ですね」

――いろんなバリエーションがあるんですね。
「そこがハンバーグのいいところなんですよ! 挽き肉料理は中華、インド、イタリア、日本とどんな味付けでも合いますから。そして日本人はアレンジが得意でしょう。ラーメンだって、トンカツだって日本で独自の発展を遂げていますよね。ハンバーグもそう。ある意味、オリジナルが無いからこそ、どんな組み合わせも楽しめるわけです」